谷 好通コラム

2007年06月14日(木曜日)

1654.洗車が増えた??

「高品質なコーティングが出来る事を宣伝したら、
手洗い洗車が増えた。」
高性能コーティングを紹介したら、
洗車技術の高さをも想像して、手洗い洗車が増えるのだから。
それはそれでいい。

 

しかしそれが、
ディーラーコーティングを施工しているお客様が、
洗車という普段のケアをディーラーがやってくれないので、
コーティングが出来ると宣伝したSSに洗車をしにやってくることが
たとえば一因であるとするならば、すんなりと喜んでばかりはいられない。

 

ディーラーで高いコーティングをやって、
価格の安い洗車はSSでするという構造が
部分的にでもあるとするならば、それはちょっと面白くないのだ。

 

高いコーティングもSSでやって、
そのケアとしての洗車も固定してやってくれる。
そんな風に車のキレイをすべてSSに任せてもらいたいものだ。
カーディーラーさんは、コーティングを新車の販売にプラスαの収益として施工するが、
その後の日常的なケアを担う事はない。
言い方によっては“やりっぱなし”ということになる。
それに対してSSは、日常的なケアを本領とするところであり、
お客様にとっては、SSでコーティングなどを施工して、
その後、施工したそのコーティングに適したケアをSSで続ける事は、
お客様にとっても便利な美装に関してのカーライフの在り方と言える。
本来、車の美装は日常的なケアが基本であるのだ。

 

 

その理想を実現するにはどうすればいいのか。

 

まず第一に、確実にコーティング出来る施工技術を身につけることであろう。
カーディーラーさんはコーティングの施工はほぼ外注に任せている。
外注を請けているのは街の磨き屋さんである事が多く、
また、その施工費は販売価格の30~60%であって、労力の割に安い。
私達は、すべて直接お客様から注文をいただいた施工であって、
一台一台にしっかり注力する事が出来る。
習得すべき技術さえしっかりしていれば、技術的に負けることは絶対にない。

 

そして、その技術を活かせる環境作りも必要である。

 

燃料の販売を目的とした店作りがされているSSに、
コーティングなどの車の美装を実施するにも適した環境を作り出すことは、
施工を確実にするだけでなく、
整備された環境は、顧客の安心と購買動機の一つにまでなる。
油っけのないブース。
よく整備・整理された工具、ケミカルなどのラック。
お客様がお車について相談できる対面カウンターなどである。
また、商品の内容をよく理解できるようなパンフレットなどの資料も必要であろう。

 

高い商品を買っていただこうとすれば、
それ相応の店作り、環境作りが必要なのだ。
その上で、確かな技術によるコーティングが施工され、
その後の適切なケアとしての洗車とメンテナンスが用意されていれば、
SSの独壇場であろう。

 

ベーシックな商品である手洗い洗車を販売しようと思ったら、
その上位に位置する高付加価値商品である高性能コーティングを販売する事で、
ベーシックな位置の商品がよく売れていくという構造もあり得るということである。
たとえば、走るということでは最高峰であるはずのF1で勝つと、
直接関係があるわけでもないのに、このメーカーの乗用車が売れる。
そんなことかもしれない。

 

 

 

何日かこのコラムを書くのをサボった。
この前、「飲んだくれてしまったから」なんて言い訳を書いたが、
もちろん、そればかりではない。
今週に入ってから予定を詰め込みすぎたのだ。

 

月曜日は遊びではあるが、
朝5時半に起きてレースの日帰り練習に富士サーキットに行った。
出発の大府は晴れていて、富士近くも晴れていたのに
富士の山だけがすっぽりと雲に隠れていた。
何か悪い予感がする。

 

 

今度のレースではかなり考えて、少しでも速くなるように工夫をしたのだが、
なぜか、去年のタイムよりもかえって遅い。
色々とセッティングを変えてみたのに、ドンドン感触が変になっていく。
悪い予感どおりであった。
夕方富士を出発して、途中で晩御飯を食べ、名古屋に帰って来たのは夜遅く。

 

 

翌日火曜日は朝、福岡に飛んだ。
福岡で大切な話がいくつかあって、午後は久留米。
うれしい事があって、

 

 

それから佐賀・有田に走る。
運転は同行の田中次長である。
有田では、
スーパー耐久の田中篤選手兼チームオーナーと
7月に行なわれる十勝24時間への参戦について話し合い。
今年最初の時点では十勝はパスする事になっていたので、
会社としてはあまり応援出来ないことを告げるが、田中選手の意向として
結果、参戦することになる。

 

夜は、高速インターに近い飲み屋さんで(田中選手の配慮)一緒に食事をする。
田中さんとの話はいつも面白く、勉強になる。

 

翌朝の飛行機の都合で、
福岡まで戻るが、もちろん飲酒運転などしない。
グッとお酒を我慢してくれた同行の田中次長(同じ田中でややこしい)に、
ずっと運転してもらう。

 

水曜日、6時に起きて、朝一番でレンタカーを返して、
大急ぎで福岡空港から羽田行きの飛行機に飛び乗る。
飛んでいる最中、遠くに小さく富士山を見る事が出来た。(ラッキー。)

 

午前9時過ぎに羽田に到着、羽田においてあった車で横浜に向う。
さすがに富士山を見た直後だからなのか、
思わぬ方向に話が行って、思わぬ大きな可能性が出てきた。
やはり富士山の威力はすごいか?

 

横浜から東京のビックサイトに行く。
最近お付き合いの始まった大手の工具屋さんのブースをお借りして、
快洗Wingを展示させてもらうことになっている。

 

アスファルトの上に分厚い鉄板を引いて、
それにでっかいナットを溶接、
それだけでは弱いので、ステーを延ばして鉄板に溶接。
さらに1.5tのH鋼を後ろに置いて、それを重り代わりに使ってステーでつなぐ。
文字で書いてもよく分からないが、とにかく、見事に床に穴を開けずに快洗Wingが立っていた。

 

技術士は、東京の佐藤大樹と仙台の本郷。
それに東京の石山さん。
普段の快洗Wing据え付けの倍も苦労したという。

 

 

頼りになる石山さん

 

 

それから東京営業所に行って、
午後5時からの東京キーパープロショップミーティングの準備。
といっても私は何もせず、翌日使うプレゼン資料の作成に励む。

 

午後5時になってプロショップの皆さんが集まり、
午後7時半までミーティング。
私はまた喋りすぎた?でも皆さんの話もいっぱいお聞きする。

 

ミーティングが終わったら、懇親会だ。
皆さん割り勘で申し訳なかったが(会の性格上こう決めている。)大いに話は盛り上がる。

 

 

ホテルに帰ったのは午後10時過ぎ。
日付が変わる時間までプレゼンの原稿を書き直す。

 

次の朝(つまり今日)、午前6時に起きてタクシーで営業所に向う。
営業所で原稿の最後のチェックと手直しをして、用意万端。
8時前に賀来2課課長がやってきて、今日の仕事の用意をしていた。
いい仕事は準備で決まると言ってもいい。

 

午後10時、大切な仕事をし、
無事に終わってから、そのビルの地下で“オムライス”で祝杯?
神田に向い、もう一つ仕事をして、
本当は最後の仕事の予定としていた福岡行きをあきらめる。
何とか飛行機が間に合えば
福岡・久留米に行って、九州キーパープロショップミーティングに参加したいと思っていたが、
やっぱり無理だった。
そのまま、新幹線に乗って名古屋に帰って来た。

 

事務所では、増田君や酒部君、経理の石原君、池本部長が待っていて、
結構いっぱいの仕事をして、
私の四日間が終わった。

 

実は明日から富士スピードウェーでレースがあるのだ。
年5回のゴルフGTIカップシリーズだ。
月曜日の練習と、金曜日の合同練習と、土曜日に予選と決勝。
この三日間をひねり出すために、今週は目一杯予定を詰め込んだのだ。
遊ぶのも、辛いものがある。

 

面白い写真を見つけた。
今日インスト日記を見ていたら、H.オサムが6年前名古屋にやってきた頃のことを書いていて、
その頃の写真を私のコラムから拝借をしていたのだ。
それはそれでいい写真であったが、何か予感がしてそのコラム225話を開いてみたら、
今の彼とは思えないような痩せた彼が写った写真があったのだ。

 

6年前のH.オサム

 

現在のポッチャリH.オサム。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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