谷 好通コラム

2007年07月24日(火曜日)

1685.トリプルブッキング

日曜日は、
中国・上海から研修にやって来ている頼さんと郭さんと
いっぱい話をしたり、
晩御飯を食べに行ったりした
今回の来日の主役は郭さんであり、
頼さんはその通訳役、
本格的にダイヤモンドキーパーを勉強してもらった。
中国は安かろう悪かろうのコピー品をすぐに作る国であり、
施工店もコピー品が悪いのは分かっていても、
うんと安ければ、つい、それを使ってしまう事も多い。
そういう意味で、
ダイヤモンドキーパーは、
“似た物も作れない“であろう独自の製品であり、
コピー品が横行する中国においては、
ダイヤモンドキーパーを軸にして活動を広めていくことになっている。
本当は以前、中国にはアクアキーパーが合っていると思っていたのだが、
しかし中国は水事情がとても悪く、
水に対してデリケートなアクアキーパーには使用に耐えないと
断念した経緯がある。

 

月曜日は、
大切なお客様先に対する「快洗Wing」と「純水機(仮称:快洗RO)」のプレゼン。
午前中に準備を終えて、午後一番からの予定であったのだが、
プレゼンに参加するスタッフは何人もいるのに、その準備を自ら始めようとしない。
たまりかねて、私があれこれ指示をしだすとやっと動き出す。
しかも土壇場になってから快洗Wingに故障が見つかった。
簡単な故障ではあるが、部品が手元には無かったのですぐには直らない。
何とかごまかすしかない。
せっかく東京から送られた看板も取り付けられていない。
時間が無いので両面テープで即席に取り付ける。
ケミカル商品の展示コンテナが、作業の物おき台になったままだ。
機械もまともにセットしていない。
お客様を迎え入れるという気持ちがまったく出来ていない。

 

先日のある拠点でのプレゼンでは、
トレセンの隅という隅にゴミが押し込められ、はみ出て、チリが積もり、
そこは、とうてい「車をきれいにする技術を教える場所」などではなかった。
あれはひどすぎた。
準備どころか、ゴミの片付けと掃除で精一杯であった。

 

この会社はどうかしてしまったのかもしれない。
こんなちっぽけな零細企業でありながら、
一人一人が“その他大勢の中の一人”になり、
自らが主体性を持つことを忘れてしまったように思える。

 

それとも、研修をしょっちゅうやるようになったので、
みんな偉い先生になってしまって、
準備とか、後片付けとか、
そんなものをやる人がいなくなってしまったのであろうか。

 

研修生にしても、お客様にしても、
わざわざ来ていただいたお客様に違いないのに、
研修そして検定などというものを行なう立場に自分が立つと、
お客様を迎え入れるという気持ちとマナーを忘れてしまうのか。
まったく、恥ずかしい限りだ。
いったいどうしてしまったのか。
これは、経営のトップである私の責任である。
私がだらしないから、
それぞれにおいて、だらしないことが許されるような企業風土が出来上がっているのだろう。
自分に厳しくないから、みんながだらしなくなってしまう。
企業と、そのスタッフの中に広がる風土は、
経営者たる役員と、とりわけトップが作り上げるものだ。
多分、このだらしなさがこの会社の限界になっているのだろう。

 

私自身が変わらなくてはならないことを痛感する。

 

 

午後、プレゼンが何とか無事に済んだのだが、
そのあとが大変な事になっていた。
トリプルブッキングをしてしまっていたのだ。
幸いにもその三件ともの用件が社内の会議と打ち合わせなどの予定だったので、
私は三つの用件を掛け持ちで進める事にした。
一つは、8月中旬にオープンする埼玉の快洗隊FC店さんの看板計画作成。
二つ目が上海の頼さんの会社とのこれからの約束についての打ち合わせ。
三つ目に、快洗隊用メニューブックのリニューアルの打ち合わせ。
三つのミーティングの場所を行ったり来たりしながら、
頭のチャンネルを切り替えながら、進めていく。
無責任な仕事をしているようだが、
これが集中することになるので、意外とうまく行き、ペースも上がった。
緊張感と集中力が何よりも仕事が出来るコツだ。
その一つ、看板計画の一部

 

 

5月、鈴鹿でのスーパー耐久に
オーストリアから助っ人でやってきて、
凄まじいばかりの走りを見せ、
KeePreポルシェのポテンシャルを見せてくれたノルベルト・シードラーから
写真が送られてきた。
ポルトガルでのF3のレースに優勝したのだそうだ。
嬉しい事に、鈴鹿で渡したKeePreのステッカーを
コップピット両脇に貼ってくれている。
KeePreはヨーロッパでは発売していないので、
意味がないといえば無いのだが、
日本の宣伝に使おうと思えば使えないこともない。
それよりも、「鈴鹿での感謝を込めて。」という名目で、
こんなサービスをしてくれると、やっぱりうれしいものだ。
若いシードーラーの気配りではなく、やり手のあのマネージャーの仕業とは思うが、
やっぱりうれしいものだ。
見習うべきである。

 

 

面白い写真がある。
私が参戦するゴルフGTIカップレースに使っている車を、
畠中常務(H.オサム)が名古屋から東京へ陸送してくれている時、
運転中に、つい掛けてしまった携帯電話を見つかって、白バイに捕まった。
このレースカーは、ノーマルカーの改造版とはいえ、
コマーシャルのステッカーが派手に貼ってあって、
街中を走っていれば、特別に目立つ事この上ない。
運転していると室内だけが見え、その派手な外観のことをすっかり忘れてしまうが、
ド派手に目立っていると、
捕まりやすいので注意である。
私も、去年この車に乗っていて東名高速で捕まった。

 

 

今日、火曜日は北海道の札幌へ日帰り出張である。
相変わらず、あわただしい日々である。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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