谷 好通コラム

2008年02月29日(金曜日)

1858.反省すべき今回の出張

今、仙台から東京へ向かう東北新幹線の中。
東京での約束の時間に30分遅れる。
約束は東京営業所での午前11時。
仙台駅を8時15発の「はやて」に乗れば、9時55分(?)には東京駅に着いて、
11時前には楽々と新小岩の営業所に到着する予定であった。

 

ホテルは仙台駅のすぐ隣で歩いて3分。
しかし余裕を見て7時45分にホテルを出て、駅の「みどりの窓口」で切符を買う。
しかし、カウンター上の空席の案内表示を見たら、
8時15分仙台発の「はやて」が、普通席・グリーン席とも満席と表示されている。
「あちゃ、満席か。じゃあもっと早い列車で行こう。」
と、8時09分発の「やまびこ」で切符を買った。
何時に東京に着くのかな?
「えっ~! 10時44分? なんで?」

 

「やまびこ」は、東海道新幹線の「こだま」と同じように各駅停車の列車だったのだ。
確かに言葉としても「やまびこ」と「こだま」は、同じ意味である。
東北新幹線に乗るのは久しぶりだが、
たしか昔、「やまびこ」は、
止まる駅と通過する駅が、
いくつかのパターンで組み立てられた「ひかり」のような存在であったと思う。
だから東京⇔仙台は「やまびこ」に乗るのが当たり前であった。
私はここ何年か仙台には名古屋から直接に飛行機で飛ぶことが多く、
しばらくの間、東京⇔仙台を新幹線で乗っていなかったのかもしれない。
「はやて」という列車には、まだ乗った記憶がないのである。
ホームの電光掲示板を見たら「はやて」は「東京まで停車駅なし」とあった。
ということは、
前までは東北新幹線の「やまびこ」が、
東海道新幹線の「ひかり」にあたる役目をしていたのが、
「はやて」という、東海道の「のぞみ」に当たる列車が出来たので、
「ひかり」的存在であった「やまびこ」は、
「こだま」になったということらしい。

 

「はやて」に乗ると、仙台→東京が、1時間40分くらい。
それが「やまびこ」に乗ると、何と2時間35分もかかることになる。
「はやて」の方が約55分も速いのだ。
ならば仙台から東京へ行く人は「はやて」に乗るに決まっている。
だから、発車20分以上前に切符売り場に行っても「満席」になっていたわけだ。

 

携帯での新幹線予約のやり方を知らない私は、
これからは、
「はやて」に乗ろうと思ったら、
前日ぐらいまでには切符を買っておかなくてはならないようだ。
一つ、学習したことになる。

 

 

それにしても今回は何とも効率の悪い出張をしてしまった。
火曜日の朝、新幹線で「広島」に行き
午後からのキーパープロショップミーティングに出て、
そのまま広島営業所の営業ミーティングと食事会。
それなりに飲んで、広島のホテルに泊まり、
翌朝福岡へ。福岡でも同じような感じで仕事をして夜飲んで泊まった。
翌朝仙台に飛んで、まったく同じように仕事をして飲んで、そのまま仙台に泊まる。
そして今、東京に向かっている。

 

「朝移動」「午後から仕事」「夜飲んで」「そのまま泊まって」「次の日の午前中移動」
という一番効率の悪いパターンを3日も繰り返してしまったことだ。

 

このパターンだと、仕事が出来るのは「午後から仕事」の半日だけで、
「夜飲んで」では、ひょっとしたら余計なお金と時間と体力を浪費している。

 

正常なパターンは、
「朝から仕事」「夜、次のところへ移動」「移動先で泊まって」「朝から仕事」
このパターンだと、
「丸一日の仕事」が出来る上に、「飲まないので」余計なお金と体力を使わない。
頻繁に移動して仕事をする場合は、
このパターンでないと体力が持たないし、
仕事の量を確保できない。

 

「朝移動」「午後から仕事」「夜飲んで」「そのまま泊まって」「次の午前中移動」
これではまともに仕事が出来ない。
そのくせ、飲み代だけが余計にかかるという最悪のパターンなのだ。
今は、こんな非効率かつ無駄なことをやっていたのでは、絶対、競争に勝てない。

 

今回はその悪いパターンにはまり込んだスケジュールを組んでしまったということ。
しかし、広島と仙台にはしばらく行ってなかったし、福岡もしばらくぶりである。
みんなと久しぶりに食事をして飲んで、
それはそれで良かったと思っている

 

今日は東京で一つの仕事をしたあと、
昨日までの反省を含めて、
あまりにも時間が勿体ないと、
急遽、浜松で途中下車しての仕事を2つ作ってもらった。
サイボウズで、鈴置部長が今日、浜松にいることが分かったからである。
サイボウズは便利である。
すべての社員が私の行動と居場所を知っているので、
みんなが実にうまく、隙間のないように仕事を入れて行ってくれるし、
私も、とっとと、みんなの予定の中に入っていくことが出来る。

 

いずれにしても、
「出張した先で連日酒を飲むのはイカンな。」
財布も空っぽになってきたし、
(最近の居酒屋はクレジットを使えない所が増えてきた。それに私は領収書をもらわない)
特に体がしんどくなってくる。

 

飲むのは大好きだし、ものすごく楽しい。
一昨日も昨日も、その前の前の日の飲み会もものすごく楽しかった。
しかし、ノミニケーション」なんて言葉もあるが、
飲むのは、みんなで楽しんだとしても、やっぱり個人としては遊びでしかないので、
そう毎日、遊んでばかりしては体が持たないし、仕事が出来ない。
飲むのはあくまでも遊び。
それが何であったとしても、仕事なんかではまったくなく、
だから、飲むのは楽しいのだ。

 

仲間同士で飲むのもよし、
同僚と仕事を肴にして飲むのもよし、
上司が部下におごるのもよし、
ただし、酒を飲んでの説教とうっぷん晴らしはご法度である。
酒で仕事をするなかれ、(仕事の話は酒のツマミとして)
自分を見失う事なかれ、
酒は、あくまでも、楽しむだけのものである。だから、楽しいのだ。

 

仙台では生まれて初めて「キャバクラ」に行った。
きっちり割り勘である。
「キャバクラ」とは一体どんなところなのだろうかと興味津々であったが、
一見ただの「クラブ」であった。
違いといえば「時間性」であることと、
ホステスの女性がいやに若く、おしゃべりが子供っぽいことか。
1時間半で一人6,000円であった。
高いか安いかと言えば、高い。と思ってしまった。
一緒に行った人が交渉してくれてのこの値段はかなり安いのだそうだが、
6,000円あったら、かなり美味い物が食べられるし飲める。

 

自分の娘よりうんと若い、子供のような女の子を相手におしゃべりをしても、
残念ながら色気も何も感じない。
というよりそれ以前に話が続かない。話題が違うし、間が持たないのだ。
途中で「あー家に帰りたい。」と思ったのは、
出張四日目とはいえ、勿体ないことだったのであろう。
しかし、とりあえず、「キャバクラ」がどういう所であるのかよく分かったのは、
一つの学習であったし、
もちろん、すごく楽しかったことは違いない。

 

まあ、どちらにしても、飲むのは楽しい。
誰と飲んでも楽しいし、
何を飲んでも、食べても美味しいし、女の子がいてもいなくても、
うるさくても静かでも、飲むのは遊びなので、間違いなく楽しい。
しかし三日も連続飲んで遊んだのは、イカンな。と、かなり反省もしている。

 

 

東北新幹線からの車窓は、
雪山の連続ですっかり堪能した。

 

白石蔵王駅付近から「蔵王」

 

 

ここからは、名古屋に帰ってきてから書く。
東京駅から大急ぎで新小岩の東京営業所へ電車を乗り継ぐ。
15分の遅刻であった。申し訳ない。
しかし、今日の出会いは今後のラッキーであったのかもしれない。そんな予感がした。
東京での用件を30分で済まし、
また東京駅まで電車に乗って、今度は東海道新幹線で浜松だ。
浜松まで今度は「こだま」である。
東京から浜松まで約2時間。
今日は東北新幹線と東海道新幹線の両方で4時間40分も新幹線に乗っていたことになる。
東京→浜松と言えば当然「富士山」だ。
東北の山も美しいが、やっぱり富士山は日本一である。

 

 

浜松では、大切な用件が一つと、
「いつか」と思っていた浜松の美容院さんに行った。
この出会いもひょっとしたら、運命的な出会いになるかもしれない。
私は、仕事が面白くてしょうがない。人と出会うのが楽しくてしょうがない。

 

浜松から名古屋までは、
浜松で待ち合わせた機械課の菅野君と鈴置君の三人で、
菅野君の「ボンゴ」に一緒に乗って帰った。
仲間と一緒に帰るのは、ホッとする。

 

 

オット忘れていた。
昨夜のキャバクラでの写真。
写真は個人の名誉を守るため、「誰だか分からないように」細工をさせてもらった。!(^^)!
分からないでしょ。

 

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2008年02月29日(金曜日)

1857.寒くても熱い人たちと

今朝一番の飛行機で福岡から仙台に飛んだ。
意外にも気温そのものは仙台も福岡とあまり変わらず、ちょっと拍子抜けであったが、
プロショップミーティングが始まる昼ぐらいになると、
「やっぱり東北は九州よりかなり寒いな」と、思った。底冷えがするのである。

 

快洗隊のみんなに聞くと冬の洗車作業は、夏よりもうんと楽だと言う。
洗車は水を使う仕事なので、冬はさぞかし冷たくてつらかろうと思われるが、
実際には水を直接触る場面は少なく体を動かしていると暖かくなるので、
冬の作業は忙しければ忙しいほど寒くないと言う。
それに比べて夏は日差しがきつく、動けば動くほど暑いので、
夏の作業はきついと言っていた。
私も現役を抜けてからもう10年近くなるが、
夏のつらさは今でも憶えているが、
冬は、年末の忙しさはあっても、寒さでつらかった記憶は比較的少ない。

 

いずれにしても、洗車に対する消費者マインドは低く、
何をどうしても一月と二月は、
一年の中で最低の実績であることは動かしがたいものがある。
いわゆる冬眠状態だ。
寒さによる消費者マインドの低下には抗しがたいもがある。

 

 

快洗隊直営店では、
二月の前半、土日のたびに雪が降って極端に低迷して、
一時は前年同月同日比で70%台にまで落ちた。
そんな状況を見て、私は店長全員にこんなメールを打った。

 

快洗隊諸君へ
「朝起きたら、”また”雪が降っていてがっかりしました。
これで3回目の週末の雪です。
快洗隊の君たちも、さぞ、”がっかり”したでしょう。
しかし、世の中、「しょうがない」こともあるのです。
「しょうがないものは、しょうがないので、しょうがないのです。」
これは他に責任を転嫁することとは全く違う意味で、しょうがないのです。
しょうがないことで意気消沈してしても、仕方がないので、
やれることはやるべきですが、焦ってもしょうがないので、
暗くなるのだけはやめましょう。
すっぱりと、サッパリして、明るく行きたいと思います。」

 

本社としては二月の実績についてはもう「しょうがない」と、
あきらめたから、
みんな、悲壮感を持ったり、悲観をせずに明るく行こう。
そんな意味を持った内容であった。
自分の店舗経験から、「暇」が一番精神的にもキツク、滅入ってしまう時だ。
それを思って送ったものだが、
知立店の竹内大輔店長から、
こんな猛烈なメールが返信されてきた。

 

「お疲れ様です。
朝、起きたとき道路が乾いていました。
神様はまだ見放していません。
予算必達。知立店はここで止まるわけにはいきません。最後まで精進しますので、宜しくお願い致します。
快洗隊魂。
知立店 スタッフ一同」

 

私が余計な心配などするものではない。
このメールをもらって、正直、自分が恥ずかしかった。
と同時に、感動した。

 

知立店は、この宣言どおり26日時点で見事「予算」を達成してきた。
脱帽である。
他の店についても、全店合計で前年107%にまで乗せて来ていて、
予算をクリアする店舗も続出している。

 

全く「しょうがないものはしょうがないからしょうがないんだよ。」どころではない。
これが竹内大輔の言う快洗魂というものなのか。
前半に比べて、後半は天候にたたられることもあまりなかったから
追い上げることが出来たのか。
いずれにしても、
途中でギブアップしたようなメールを送ったことは私の間違いであったようだ。
快洗隊諸君へ、
「君らはすごい。また惚れ直した。」

 

寒い東北でのキーパープロショップミーティング。
今日の寒さのせいか、出席者は初めての一桁。
だが、熱い人は、外がどんなに寒くても熱い。
このミーティングは少人数ならではの中身の濃い発言の応酬であった。

 

 

勝手に作ったという「キーパープロショップジャンパー」
このパワーが私たちのエネルギーの素になるのです。

 

 

勝手に作っちゃった人。

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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