2008年03月04日(火曜日)
1860.三着目のジャンパー忘れ
今日は大阪から神戸に行き、今はその帰りの新幹線の中。
快洗隊・北神戸店に移った大阪営業所に
また、ジャンパーを忘れてきてしまった。
今年の冬、五回目のジャンパー忘れである。
五回のうち、二回は現在手元に戻ってきているので、
三着目のジャンパー忘れという事になる。(一着は東京に預かられている)
私がジャンパーを常習的に忘れてくるのは、
?「私が何か考え事をすると、集中力があるので、
ジャンパーのことをすっかり忘れてしまう」からなのか。
あるいは、
?「ちょっと何か他ごとに気を取られると、
ボーっとしているからジャンパーを忘れてきてしまう」のか。
物は言いようである。
?は、ジャンパーを忘れてくる私を「集中力があるから」と肯定している。
?は、ジャンパーを忘れてくる私を「ボーっとしている」と否定している。
どちらが正解なのだろうか。
物事には言い方で、
良いようにも悪いようにもなる。
アメリカの統領選の民主党の予備選で、
クリントン候補が劣勢になった時、
対立候補であるオバマ候補に対して「ネガティブキャンペーン」を張ったという。
「ネガティブキャンペーン」とは要するに、相手の悪口を言うということだ。
しかしそれをやってから、かえってオバマ候補が優勢となり
クリントン候補の方は劣勢がより鮮明になってしまったと聞いたことがある。
自分を正当化するために、あるいは優位になろうとして、
相手のことを悪く言うのは、自ら墓穴を掘るようなもので、決して得策とは言えない。
私の会社も、製品であるKeePreも、
皆さんのたくさんの支持をいただくようになるほどに、
過去、競合者からのネガティブキャンペーン(誹謗中傷)を張られたことがある。
その度に腹は立ったが、悪口を言われれば言われるほど、
悪口を言う相手の評価は下がり、
かえって言われたこちら側の評価が上がったような気がする。
だから最近は何を言われても、まったく気にならないようになっているし、
今では、そんなキャンペーンもなくなって久しい。
KeePreを使っている施工店さんに、
「KeePreなんて本当はインチキな極悪な商品なんですよ。」と言えば、
そのKeePreを使っている施工店さんは、
「あなたは自分のお客様にインチキな商品を使った施工をしているんですよ。」と、
言われていることになる。
誰だって自分の仕事に誇りを持っているのだから、
自分の仕事をインチキ呼ばわりされていい気持ちがするわけがない。
ましてや、施工店さんのお客様はKeePreを喜んでくれていて、
お客様からインチキ呼ばわりされたこともない。
とすれば、インチキだと言っている“その人”がインチキであると言うことになるのだ。
自ら墓穴を掘るとは正にこのことで、
悪口は、言えば言うほど、
言っているその人の信用がなくなるだけと言える。
こんなことは日常生活でも良くあることで、
何か悪い結果があった時、
その責任を他の人(要因)に転嫁して、自分は悪くなかったと言い訳をする人は、
その他の人(要因)が悪いと言っているわけであって、
自分が悪くないと主張するために、他の人(要因)を悪者にしていることになる。
本人は「自分は悪くないと言っているだけ」であって、
「他の人(要因)が悪いと言っているわけではない」と思っていたとしても、
結果として「他の人(要因)が悪いと言っている。」以外の何者でもない。
あるいは、
A.B二つのものを比較してどちらがいいかを説明する時、
「A.の良さを説明して、A.の方が良い」とするのか、
「B.を悪く言って、A.の方が良い」とするのかでは、
一見同じようでまったく違うことになる。
前者の言い方では、A.が良いとすると同時に、B.が悪いとは言っていない。
つまりB.も否定されていない。
後者の言い方では、B.を否定すると同時に、実はA.がB.よりは良いと言っているだけで、
A.を肯定することにもなっていないのだ。
前者は肯定の論理であり、後者は否定の論理という正反対の論理となる。
知らないうちにやってしまっているかもしれない肯定と否定の論理のすり替え。
隣に乗っている池本さんが、
「長島茂選手が後楽園球場(現・東京ドーム)に自分の子供を連れて行った時、
ゲームに夢中になって、球場に子供を忘れてきてしまった。」という話をした。
「長島さんは、集中力がものすごかった。と言う逸話になっている。」とも。
長島選手が非常に高い集中力を持っていたことは有名なので、
自分の子供を忘れてきてしまっても、それが「集中力」のせいになるが、
私がジャンパーをしょっちゅう忘れてくるのは、
自分で言うのもなんだが、「ボーっと」しているからなのだろう。
新幹線の窓に「黄砂」がいっぱいへばりついていた。
中国国土の砂漠化でどんどんひどくなる「黄砂」。
洗車が忙しくなる季節だが、お客様を含めたすべての人の「不快」を思うと、
ましてや明日、火曜日はほとんどの快洗隊が定休日になることを思うと
汚い黄砂を洗い落として差し上げられなくて
申し訳なく、気が重くなる。
Posted パーマリンク