谷 好通コラム

2008年03月23日(日曜日)

1873.大きな声を出してしまった

今日は休日。
でも結局<、けっこうたくさんのことをしてしまった。

 

やっぱり私は、
一日中ドテッと言うわけには行かない。
朝は「今日は起きるまで寝てるぞ」と宣言したものの、
いつも起きる時間に15分過ぎただけで、どうも腹が減って、起きてしまう。
でもそこは休日、いつもよりたっぷり時間をかけて風呂に入り、
いつもよりダラダラと朝ごはんを食べて、
動き始めたのは10時過ぎ。

 

まず名鉄百貨店に行って、夏の背広を二着造る。
(もう何年も造っていない)
造ると言えばオーダーだが、
私の場合、既成の服で寸法が合うものがないので、
仕方なく1着1着造ってもらうことになるのが、
「イージーオーダー」と言って
生地だけを選んで、すでに取ってある簡単な採寸で作ってもらう簡単なオーダーだ。
だからけっこう安い。
本格的なオーダーでもいいのだが、
いちいち寸法を入念に測り、後日仮縫いをして、なんていう手間が面倒だし
背広は私にとって仕事着でしかないし、
「ブランド」なんてまったく興味ないし、
簡単なイージーオーダーで私にはちょうど合っている。
だからもう25年以上この方法でやっていて、
担当は川合さんという。
初めて会った時は若かったが、だんだん頭も薄くなり、もうすぐ定年になる人。

 

出してもらった生地見本をパラパラっと見て、
「これと、これを下さい。」で約5分。
体型が変わっているといけないので何箇所かだけ採寸し直して、
良い意味でも悪い意味でも3年前と体型が変わっていないことを確認し、勘定を頼む。
選んだ生地の値段を、あとで聞いて、ちょっとたじろいだが、
何年かに1度だけ造って何年も着る仕事着である。つばを飲み込んで支払う。
ここまでざっと10分である。
・・・
誤解を恐れず言うならば、
私は買い物が大の苦手である。
大嫌いと言ってもいい。
特に、何がいいかを“選ぶ”のが大嫌いである。

 

私は普段「洗車は必ず店内で、メニューを見てもらって選んでいただく。」と
呪文のように唱えているが、
実は私自身は選ぶのが大の苦手で、
選ばなければならないのなら、
いっそ買わないほうがマシだとさえ思っている偏屈者だ。
私が背広を作る時のように、
こちらの事をすべて解っていてくれて、
最小限の選択で済むような買い物が一番好ましい。
洗車もそれが理想なのだろうが、洗車については中々難しいことだと思っている。
ただし、多くの人、
ほとんどの人は買い物が好きで、
買い物自体がレジャーになっているような次第なので、
やっぱり「洗車は必ず店内で、メニューを見てもらって選んでいただく。」なのだろう。

 

名古屋駅近く「名鉄百貨店のイージーオーダーコーナー」は、
今の時勢に合わないらしく、売り場面積が縮小の一途である。
25年以上付き合っていただいた川合さんももうすぐ定年(たぶん)で、
そうなったら私は、仕事着である背広をどうやって作る事になるのか憂鬱である。

 

昼近くになったので、
昼ごはんを快洗隊東海店近くのお好み焼き屋に行くことにした。
東海店の前を通るのだからと、店にちょっと寄ってみたら、
午後からの雨予報のせいか平日並みの来店客であるようだ。
そこで、杉浦店長と色々と話をしていたら、何かのきっかけで、
つい、大きな声を出してしまった。
彼はまだ若く、彼なりに考えてやっていることが、たまたま私の癇に障って
つい、大きな声を出してしまったわけだが、
それが良いか悪いかは別としても、大きな声を出してしまった後はいつも後味が悪く、
そのあと近くでお好み焼きを食べている間中も、
胸の中に思いオモリが詰まったような感じになる。
(そんなわけで東海店では写真を撮るのを忘れた)

 

「昼ごはんを食べたら、快洗隊をまわろう。」
このまま休んでいても、気持ちが重いままでは休みにならない。

 

 

まず行ったのは刈谷店。
刈谷店には関東勢が三人それぞれの意味を持って働いていた。

 

相模原店から先日社員になったばかりの高橋君。研修中である。

 

 

五香店が改装休業中で松戸店に人が集まっているので松戸店から多田君が研修に来ている。
素直な彼は、違う店舗を体験してたくさんのことを吸収して帰るのだろう。

 

 

松戸店から転勤し、刈谷店のチーフとして正式に赴任している高山チーフ。
来客が少なかったこの日にこそ出来るだけ新入社員に研修をと、一生懸命教えていた。

 

 

続いて、知立店に行く途中。
今年初めて、早咲きの「桜」を見た。もう春だ。

 

 

知立店最後の姿。
もうすぐ雨なのに繁盛していた。
あと一週間で改装工事が始まる。
よく見ると、テント上の看板のペンキが色あせてきていた。

 

 

知立店から23号線、名古屋高速で大須店に行く。
大須店の大野店長は3月末で退社し、家業として「植木屋さん」になるのだ。
色々思いはあるが、それが彼の幸せになるのなら、それが最良なのだろう。
後任の「土井新店長」が、また、大須店を盛り上げてくれる。

 

 

最後は甚目寺店。
伊藤チーフがバランスよく大きな車にキーパーをかけていた。
私がこんなことをやったら・・・
想像するだけで足の裏がムズムズしてきた。

 

 

この店も、色々と手を入れて、素晴らしく伸びてきたが、
最後にこの壁の色を何とかしなくてはならないと思っている。
なんとなく中途半端なこの壁の色が、
保護色のようになって、店舗の存在感を消してしまっていることに気が着いたのだ。
最後の仕上げである。

 

 

休みのつもりが五軒も回ってしまったので、もう帰ろうと、
大府インターまで走り、
本社にいる亀の「トンボ」の所に寄ったら、
「にゃん」がいた。
トンボの所に来て「えさ」をもらっている「野良のオス猫」である。
喧嘩ばかりしているのか、弱いのか、
顔や体に傷跡がいっぱいある。
エサはもらいにくるくせに、すぐに「ファーっ」と威嚇する生粋の野良である。

 

 

トンボは、暖かくなってやっと外で日向ぼっこをするようになった。
こいつはいつもドテーである。
久しぶりの休日にも、どうしてもドテッと出来ない私には、
トンボの方が偉い生き物のように見えてくる。

 

 

「にゃん」は、えさを食べたらさっさとご帰宅である。
野良だから”帰宅”ではないか。。

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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