谷 好通コラム

2008年06月03日(火曜日)

1931.帰りの心配をしながら

※これは成田から飛行機に乗ってロスへ向かう飛行機の中で書いたもの。

 

 

今の時期は偏西風が強いようで、
時速250kmもの西風に乗って飛ぶので
ロスまで8時間25分の飛行であると、出発してからの機内放送で言っていた。
いつもよりかなり速い。
しかし、そうなると帰りは逆風になるので、
ロスから成田への飛行はかなり遅くなりそうだ。

 

成田空港から中部国際空港への国内便があるのだが、
この便の本数が極端に少なく、
夜の「成田⇒中部」のANA国内便は午後7時発しかない。
ロスからの帰りの便は成田空港に午後6時に到着する予定だが、
いつも遅れ気味になって、
ほんとにいつもハラハラしながらも、
滑り込みでこの中部空港への直行便に乗って帰る。
この便に乗れれば午後8時には中部空港に降り立ち、その30分後には家に帰れる。
かろうじてのセーフが続いて、
アウトはまだ一度もないが、
今回のように偏西風が強い時期で、
成田に到着する時間がかなり遅くなる場合、
いよいよアウトになって、中部空港行きの国内線に乗れないかもしれない。
成田⇒東京⇒名古屋の「超遅い」コースになるか?

 

大韓航空に乗ってロス⇔成田をやった時、
ちょうどいい国内便がなかったので
電車での「成田⇒東京⇒名古屋」をやったことがあるが、
これは実に疲れる。

 

 

飛行機から降りて出入国管理と税関を通って約30分後に成田駅の切符売り場。
これは最短である。
しかし、成田⇒東京の「成田エクスプレス」が1時間に一本しかなくて、
運が悪いと、ここでほぼ1時間成田駅で次の列車を待つ。
それからトボトボ走る列車で成田から約1時間かけて東京駅まで行って、
(この列車は都内は速いのだが田舎で妙に遅い。ほんとにトボトボなのだ。)
東京駅で何らかの待ち時間の後、
1時間45分かけて名古屋まで新幹線だ。
ここまでで約4時間半。それからまた30分ぐらい東海道線に乗って家に帰る。
30分+大抵の場合1時間+1時間+15分?+1時間45分+30分=約5時間前後

 

国内線に間に合って飛行機で飛んで帰れば、
搭乗口まで走って15分+飛行時間45分+駐車場まで15分+高速で20分=1時間35分。

 

ロスからの帰りの飛行機は逆風なのでいつも11時間近くかかる。
いい加減疲れて、時差で頭がボケボケになっている上での
そのあとの5時間と、1時間35分では、
まさに天国と地獄の差がある。

 

いつも、飛行機が成田空港に到着したら必死になって国内便カウンターに走るのは、
こんな訳があるのだ。

 

成田空港は日本の代表的な国際空港なのだから、
ちゃんと国内線を充実させて「ハブ空港」の役割りをして欲しいものだ。
こんなざまではとても日本の「ハブ空港」とは言えない。
ハブ空港とは
日本国中からの国内線がこのハブ空港に入ってきて、
そのハブ空港からみんなが世界に向かって国際線で飛び立っていく。
その役割が自転車のタイヤのハブに似ているのでハブ空港と言う。
国内便が充実して入ってきていないとハブとは言えない。

 

ロスに到着する前から帰りの心配をしていてもしょうがないが、
あまりにも速い偏西風で「行き」が快調な分だけ、
「帰り」が心配になってくる。

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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