谷 好通コラム

2008年06月04日(水曜日)

1932.ロスは思ったより涼しかった

やはり思ったとおり、
追い風に乗って定刻の時間より40分近く早くロス アンジェルス空港に到着したことと
いつもならずいぶん時間がかかるイミグレーションもスムーズに通過し、
手荷物一つだけの旅なので荷物の引き取りもなしで、
外に出たのはずいぶん早かった。
だから、頼りのトニーが迎えに来てくれる時刻まで間があって
一人で空港の出迎えの場所で待つことになった。
わずか数十分のことだが、なかなか不安なものであった。

 

その後に見たトニーの姿がなんと嬉しかった事か。
固い握手をして約9ヶ月ぶりの再会を喜ぶ。
早速、空港を出て、まずホテルにチェックイン。
ホテルは以前にも使ったことのあるTraveLodge Santa Monicaという安いホテル。
トニーの家にも近く、奥様が入院している病院にも近い。
Santa Monicaといっても、サンタモニカ海岸に近いリゾートホテルなんかではなく、
サンタモニカという街の中にある普通のビシネスのためのホテルだ。
一日60ドルとアメリカのホテルとしては破格に安い。

 

すぐに、奥様が入院している病院にお見舞いに行き、
奥様の一生懸命に耐え、頑張っている姿に深い感動を覚え、
生きることについてたくさんのことを考えさせられた。
一日も早い回復を心から念じる。

 

一旦ホテルに戻って仮眠を取るが、
この仮眠が時差に慣れていく過程であって、
二日後には日本に戻る自分としては時差に慣れていく必要はないが、
たった二時間を泥のように深く眠り、確実に時差を縮めた仮眠であった。

 

スッキリしてトニーと晩御飯を食べに出る。
ホテルからすぐ近くの「ささや」という居酒屋だ。
(森君がアメリカに来ていた時は、この「ささや」さんにずいぶんお世話になったらしい)

 

酒を飲みながらトニーと
たくさん飲んで、たくさん食べて、たくさん、たくさんの話をして、
長い一日が終わる。

 

一つ誤算であったのは、
ロス アンジェルスは暖かいというイメージで、半そでシャツばかりを持ってきたが、
ロス アンジェルスは思いのほか涼しく、
念のために持ってきた半そでシャツの上に着るウィンドブレーカーが離せない。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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