谷 好通コラム

2008年06月19日(木曜日)

1946.東京プロショップ研修会

三日目の研修会は東京だ。
東京のキーパープロショップは数が多いので二班に分けて開催する。
というよりも、関東地域には東京トレセンだけであったのが
神奈川県相模原市に快洗隊・上溝店を作ったのと同時に「相模原トレセン」が出来、
関東には、東京と神奈川の二つのトレセンが出来たので、
プロショップ研修会も2ヶ所で開催することになったわけだ。

 

今日、東京トレセンに集まっていただいたのは三十名以上。
カーコーティングという高価格な商品が一番たくさん販売されるだろう関東では、
特に今回の研修への関心が強い。
いや、関東だけではなく、
どの会場でも登録会員数の80%~90%の出席が予定されており、
全国的に非常に高く関心を持っていただいているようだ。
主催する私共としても大変嬉しいことである。

 

 

時代は常に変わっていくものだが、
自動車社会において、今、大きな転換期を迎えているのではないだろうか。
自動車が丈夫になってなかなか壊れず、車の平均年齢である“車齢”が伸び、
新車の買い替えが進まないところに少子化のあおりが重なって、
新車販売台数の数年来の減少に加え、
とうとう全国の自動車保有台数が減少に転じた。
これは日本の自動車社会にとって大きな転換期に違いない。

 

そこに加えて、キチガイじみた原油価格の暴騰で、
レギュラーガソリン200円/ℓの時代が遠くない現実として迫っている。
先日、専務の車で神戸に走った時、
レギュラーガソリンを約57ℓ入れたら9,800円の支払いであった。
「エ~~ッ、ほとんど一万円じゃん」とびっくりした。
計算すれば当然なのだが、
給油一回でとうとう1万円の時代が来たという新鮮な驚きの感覚であった。

 

そんなこともあってか新車の販売台数のトップは、
ここのところずっと「ワゴンR」とか「ムーブ」だとかの軽自動車が続いているらしい。
燃費20km/ℓの時代が本当にやってきている。
なおも加えて、東京の高速道路が妙に空いていたりして、
道路を走る車が実感として減ってきているのを感じる。
さらに若者の車離れが進んでいることも考えると、
燃料の販売数量が暫時減少してくることも考えられる。

 

高速道路だって、もうこれ以上は要らないだろう。
すでに日本国民は国家の借金という形で800兆円以上の借金を抱え、
これから、国民1人600万円以上の借金を、赤子から老人まで残らずが
返していかなければならない火ダルマの家計でありながら、
これから減っていく一方であろう通行量のために、まだ道路を作り続けるのだろうか。
これが一般の家庭の家計ならば、
金にだらしないぐうたらの家と、世間から相手にされないこと間違いなしだ。

 

色々と考えると、日本の車社会の将来には暗澹としたものを感じるが、
そんな状況の中でも新しいマーケットが次々と開発されて、
市場全体の活性化のエネルギーはそう簡単に落ちることはないのではないか。
消費が販売を生み、サービスを生み、製造を生む。
市場の原理は、常に活力を生む方向に動いている。
縮小していくであろう自動車社会においても、
新しいサービスと販売が生まれ、
変化しつつある時代の流れの中に適合した者が成長し、
新しい時代の中に生き残っていくのかもしれない。

 

洗車とかカーコーティングの新しいマーケットに、
それだけのパワーがあるかどうか、開発を進めていかねば分からないが、
少なくとも、まだ満たされていないユーザーが大量にいて、
その満たされていない人達が、
新しいサービスの在り方を待ち望んでいるのだけは分かる。

 

 

※田中次長の「技」にみなさん注目。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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