谷好通コラム

2008年07月02日(水曜日)

1958.一座、福岡から広島へ

今日は福岡でのキーパープロショップ研修会。

研修会の会場は久留米市の「地場産くるめ」
ここは福岡トレーニングセンターが無かった5年ぐらい前まで
ワンデースクールをやっていた場所だ。懐かしい。
5年前、全国に一斉にトレーニングセンターが出来上がった。
札幌、仙台、東京、愛知、大阪、広島、福岡、
元々あった愛知・東京のトレセンに加えて一挙に5箇所のトレセンを作ったのだ。
加えて先月、神奈川県相模原市「快洗隊・上溝店」に併設し相模原トレセンが出来ている。
これで、全国8箇所のトレセンになった。

「トレーニングセンター」は直接にビジネスを生むわけではないが、
約4年前どうしてもトレセンを作らなくてはと考えた。
一箇所のトレセンを作るには、
トレセンを入れる「貸し倉庫」を探すことから始まる。
適切な物件があれば、
「敷金」とか「権利金」「保証金」「仲介手数料」が要る。
大体の場合200万円前後が必要である。
次に倉庫の中にトレセンとしての設備工事をする。
30名ぐらいの教室、事務所、洗車をするための土間、水排水、照明、電気工事、
大体500万円前後かかる。
そこに「快洗Wing」を設置し、各種の機械類も置く。
最後に看板と、どこのトレセンでも1,000万円はかかったはずだ。

直接ビジネスにつながる訳ではないトレセンだが、
提供したケミカルがキチンとした技術で使われないと、
所定の性能を出せない場合もあり、
ケミカルの製造者としての責任を果たすのが、まず一つの動機である。

さらに、私たちが提供しているのは直接的にはケミカルであり機械であるが、
施工店さんがこれらを買う目的は、
洗車とかコーティングなどのビジネスで成功するためだ。
この施工店さんが成功することによって、
私たちの機械が活躍し、ケミカルがより消費されることになる。
施工店さんが成功され店舗が繁栄される事が、
私たちのビジネスの成功にもつながるわけだ。
お客様が成功しないと私たちも成功しない。
私たちの成功はお客様の成功によって支えられている。
アイ・タック技研?が誕生して十数年来ずっと一貫した考え方である。
だから私達が得るのは主に商品の販売利益であるが、
実質的には「成功報酬」であって、
私たちは施工店の成功を是非とも作り上げなければならない。
そのためにはトレセンがどうしても必要となるのだ。
それもたくさんの人が利用できる場所に作らなければならない。
それで、全国8箇所のトレセンになったわけだ。
こんな考え方などキレイ事のようであるが、
本当はビジネスとして一番理に叶っていることではないかと考えている。
ビジネスとして一番効率の良い方法であり発展出来る方法を選択しているつもりなのだ。

CSが小売りの基本だとすれば、
メーカーである私たちの基本は施工店の成功がビジネスの基本。
簡単な話である。
年間約1万人を受け入れているトレセンも全国8箇所になって、
ユーザーの満足=施工店の成功を目指していよいよ充実して来たことになる。
キーパープロショップ研修会も、
そんな考え方の一環である。

繰り返すが、これはキレイ事でやっているのではない。
本気で、これが一番効率的であり、
理にかなったビジネスを展開しているつもりなのだ。

顧客の満足=施工店の成功=私たちの成功。
この最もシンプルな方程式以外に何が考えられるのだろうか。

今日の福岡では、午前中の私の話の部分を急遽「セミナー」とし、
数日前からキーパープロショップ以外の方にも来ていただくように働きかけたら、
なんと85名もの方に来ていただけた。
会場一杯に用意した椅子もほぼ満席である。
ありがたいことだと思う。

今回のキーパープロショップ研修会、全国で11回開催する。
今日はその4回目、そろそろ油が乗ってきたころである。

一座の技術部長「田中ユウジ」