2008年07月17日(木曜日)
1971.ピロリ菌と年相応の脳みそ
何週間か前、胃カメラを飲んだ。
胃カメラ自体は何の苦痛も無く、不快も無く、むしろ快適であり、
胃の中の異常もまったく発見されなかった。
しかし「胃の中にピロリ菌が最高レベルでいますね。」と言われた。
ピロリ菌とは日本の成人男性の半分以上が胃の中に持っているもので、
そのことはびっくりするようなことでも病的なことでもないが、
ピロリ菌は胃潰瘍の原因になったり、胃がんの要因になったりもすることで知られている。
それが「最高レベルで・・」と言われればいい気はしない。
「一週間、きっちりと薬を飲み続ければ90%の確立で退治することが出来ます。」
と続けられれば、「はい、お願いします。」と言うことになる。
約1ヶ月前にそのピロリ菌退治の薬を、丸一週間、朝晩の食後欠かさず飲んだ。
飲んでいる間は、ちょっとだけ下痢気味になったりもしたが、
それほど大変でもなく無事に飲み終わった。
それから、便通が劇的に変わったのだ。
なんと言うか・・「立派になった」のである。
いい加減さのない、凛としたウンコになったのだ。
ピロリ菌がいるかどうかでこんなに劇的に変わるとは、想像もしていなかった。
ピロリ菌退治の薬を飲んで良かったとしみじみ思っている。
胃カメラを飲んだのは、
以前腹が減ったのに胃に暴慢感があって、
我が社のラスプーチン酒部君に
「それは胃ガンが胃の中一杯になっているんじゃないですか。」
とバカなことを言われて、アホか!とは思ったものの、
それでも心配になって、こそっと胃カメラを飲んだのだった。
胃ガンが胃の中でいっぱいになっていなかったのは当然だが、
そのおかげで、ひとつ不安要素がなくなったし、
ピロリ菌を退治することにもなった。
不安がひとつでもあったら、
いい加減にせず、思い切って検査を受けること、
何か解ったら即解決することは良いことだと思った。
また、先週、頭のMRI検査を受けた。
何回か頭の同じような所に痛みを感じたことがあって、
ひょっとして、頭の血管に静脈瘤とか何とかいう、
くも膜下出血とか脳内出血とか、
脳梗塞などいう死に直結するような病気の元があっては大変だと思い、
胃カメラとピロリ菌のこともあったので、MRI検査を受けることにしたのだ。
約30分じっと動けない検査はけっこう大変ではあったが、
今日、その結果を聞いてきて
「まったく問題ない。異常なし。」と言われホッとした。
これで、またひとつ不安要素が消えたわけだ。
人間50歳代の後半になると
同じ年代の人が大病で寝込んだり、死んだりするようになる。
不安要素は一つでもない方が、安心して仕事にも没頭できると言うものだ。
しかし、MRIで撮った私の脳みその断面図を見ながら、
「これは年相応の脳です。ほらこの辺に少し萎縮ですかね。まったく病的ではありませんが、」
と言われたのにはショックであった。
人間、歳を取ってくると脳細胞全体が徐々に萎縮してくるのは知っている。
変な病気ではないことも先生の笑いながらの声で解る。
しかし、私は少なくとも年中考え事をしていて、
頭を使う文章もほとんど毎日書いているので、
ひときわ脳細胞をフル活動させている方だと思っていたが、
「年相応の脳」と言われると、
脳細胞は使えば使うほど鍛えられるとも聞いたが、そうでもないのかな。
少なからずがっかりしたが、まあ気にしないことにする。
今日、また頭の毛を切った。夏は短いのに限る。
明日から香港に行くが、香港ではこの頭は「ヤクザ」の象徴らしい。
いいさっ、ヤクザとでもなんとでも呼べばいい。
どうせ、私は歳とって脳が萎縮していくんだ、きっと。
(気にしてる?)
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