2008年10月22日(水曜日)
2043.ラスプーチン酒部
人の名前を憶えることが大の苦手である。
しかも始末が悪いことに、間違って憶えると長い期間、修正が聞かないのだ。
たとえば、
今の快洗隊・東海店店長「杉浦君」と、鳴海店店長「鈴木君」が、
7年前、新卒で快洗隊に入社してきた時、
杉浦君を「鈴木」と間違えて憶え、鈴木君を「杉浦」と憶えてしまった。
それ以来、多分4.5年はずっと間違え続け、
鈴木君は「杉浦君」と呼ばれ続け、杉浦君は「鈴木君」と呼ばれ続けた。
一度頭の中に間違えてインプットされてしまうと、
それが脳細胞にこびりついた苔のように取れないのだ。
その後、鈴木君が二年間関東に転勤して
愛知に残った杉浦君がやっと「杉浦君」と呼ばれ、
関東の鈴木君が「鈴木君」と呼ばれるようになった。
もう一つの例えば
「酒部君」がある。
「酒・部」は「酒田」「酒井」といっぱい頭に浮かんできて、
「酒部」がなかなか出てこない。
しかし口の中で「スケベ」とつぶやくと、すんなり「酒部」が出てくるのだ。
だから酒部君を呼ぶ時に私の口は必ず「スケベ」と動く。
酒部君がスケベであるからではない。
酒部とスケベが、音として頭の中の脳細胞の中で結びついてしまっただけである。
だからと言って、
酒部君がスケベではないということではない。
私は良く知らないが、酒部君はきちんとスケベらしい。
その酒部君のことだが、
私は彼を「ラスプーチン酒部」とよく書く。
本物の「ラスプーチン」とは、「怪僧ラスプーチン」と呼ばれ、
ロシア革命以前の「帝政ロシア」の時代、
ロシア革命で倒された最後の皇帝「ニコライ二世」の家族から絶大の信頼を得て、
影の権力者として政治に強く影響を与えた。
インターネットより
「怪僧ラスプーチンこと、グリゴリー・ラスプーチンという。
ロシア国内ではグリゴリー神父と呼ばれるこの人物はかつて、
シベリアの農家から身を起こし、
その特異な才能を生かして上流階級の中に巧みに取り入り、
時の皇帝ニコライ二世の息子アレクセイの血友病を治癒したことで、
皇帝の家族から絶大な信頼を得た男である。
またラスプーチンにはその壮絶な死に様を始めとして、
数々の伝説めいた逸話を残す怪僧として知られている。
彼の暗殺が行われたとき、ラスプーチンはまず青酸カリの猛毒ワインを飲まされ、
更にその身体には弾丸11発が打ち込まれていたという。
しかし、怪僧ラスプーチンはそれでも逃げ続けた。
“黒い悪魔”と呼ばれたその男は、その程度では決して死ななかったのである。」
かように本物のラスプーチンとは、なんとも凄まじく恐ろしい男であるが、
それに比べれば「ラスプーチン酒部」なんてかわいいものである。
ラスプーチン酒部は、神様のことについてかなり詳しく勉強をしている。
真剣に「神主」の免許を取ろうとしているくらいだ。
また「風水」や「占い」に詳しく、
自分の家を建てたときにも「風水」にこだわって大変だったそうだ。
しかし、人が家族の写真を彼に見せたとき「あっ、ここに霊が出ている。」とか、
写真のハレーションを大騒ぎするのはやめてほしい。
しかし、普段の生活や仕事の中で「予言」とか「ご託宣」を言うことはない。
彼は取締役の1人であるが、
会社の経営について神様を持ち出すこともなければ、もちろん「予言」もしない。
自分の信仰を押し売りすることは決してしないので、
影の権力を振るった「怪僧ラスプーチン」とはまったく違う人間である。
しかし、
私が出張するときに、たまに「そっちは今、方角がいいですよ。」と言うし、
社員旅行の時も、「今うちの会社はサイパンの方角はいいんですよね。」なんて言う。
そんな時に「あっ、ラスプーチン酒部だ」と思うが、
彼がラスプーチン酒部として会社に影響を与えるのはそれぐらいのもので、
・・・かわいいものである。
仕事は熱心である。
神がかり的に熱心であるが、
発想は、飛んでいるところがあって、
当たるときには神がかり的に斬新だが、
ずれている時には、ただ単にずれているだけである。
仕事熱心で、時には神がかり的に斬新な発想に驚かされ、
時にはズレル愛すべきラスプーチン酒部なのである。
しかし、ひょっとしたら、
本物のラスプーチンと同じように青酸カリを飲ませて、11発弾丸を撃ち込んでも
ラスプーチン酒部も死なないかもしれない。
試してみる気はないが。
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