谷 好通コラム

2008年11月10日(月曜日)

2060.ピンチの中にチャンス

東京に向かう新幹線の中。
同行するのは畠中君。東京駅に迎えに来てくれるのは鈴置君。
今回の全国巡業一座のメンバーだ。

 

明日の午前10時から浜松町の貿易センタービルでのセミナーには
100名以上、多分110名ほどの方がお集まりになり話を聞いていただく。
翌日は神奈川の相模原で同じようにセミナーをさせていただく。
同じくらいの方が集まってくれるらしく、
ありがたいことであり、嬉しくて仕方がない。

 

私ほど人生を楽しませてもらっている人間はなかなかいない。
豪勢な贅沢は大嫌いだが、仕事は大好きで、
仕事さえしていればご機嫌なのは私が幸せな一つの証拠であろう。
仕事は、世間に対してどれだけ役に立っているかで評価され、喜ばれるかだ。

 

人は自分一人で自分を支えるだけの力はなかなか持っていない。
自己の存在を、自己の思考の中だけで支えられるようになったら、
それをきっと「悟り」というのだろう。
私はとてもとてもそんな境地にはないので、
人に支えてもらってやっと自分の存在を支えられる弱い存在だ。

 

そう考えると、たくさんの人に自分の考えを聞いていただけるのは、
その考えが多くの人に役に立てていただけると思ってもらえたことであり、
何より、自分自身の支えになる。

 

私たちは運が良すぎるくらい良い。
今回の金融ショックにおいても直接的に影響をまったく受けておらず、
また、日本国中が緩やかな不況になったとしても、
私たちは新しいマーケットを切り開いていく仕事なので、
仕事自体にはまったく影響を感じない。

 

つまり、決まった枠の中のマーケットの中でそのシェアを取り合いしていると、
マーケット全体が縮小する時には、
お互いに叩き合いになって、
マーケットのスケールダウン以上の痛手をこうむるが、
これから切り開かれていく新しいマーケットを対象としていると、
世間全体としては縮小する時でも、
まだ開発されていない新しい顧客を開拓していくスピードがあれば
ビジネスを拡大する余裕があり、
今後におけるポテンシャルが大きいことになる。

 

「ピンチの中にチャンスあり」とは、よく言われる言葉であるが、
本当にそうなのだ。
世間全体のみんなが拡大している時は、
例えばバブルの時代のようにみんなが成長するので、
自分が一生懸命努力しても、
他との差が出来にくく世間の成長の中に埋没しがちだ。
しかし、世間全体の成長が鈍る時とか、止まる時には、
自らの仕事が、独自性があって新しい可能性を秘めたものならば、
世間全体の動向とは別に独自の成長が望めるので
他との差が出来、それ以前よりも色々な意味で成長の条件が揃ってくる。

 

今日、名古屋駅に向かう途中で見た物件は良かった。
居抜き物件ではなく、更地物件で大きな投資は必要だが、
今までならばコンビニエンスストアなどとの競合になって
私たちには絶対に得られなかったような物件が、現実となって目の前に現れる。
「ピンチの中にチャンスがある。」を絵に描いたような物件であった。

 

世の中に息苦しい不況感が漂う時、
その中に、今までどおりのやり方から脱却してこそ、
新たなマーケットを開発するチャンスを掴むことが出来るのではないか。
「不景気で・・」とぼやく前に、
今目の前にあるチャンスを果敢に掴むべきだろう。
縮小に対する防衛策は必要なのであろうが、
拡大成長に対する意欲を見失っては、
企業家としての自分自身を見失うことにもなる。

 

ピンチを嘆くよりも、チャンスを掴むことが、今一番大切なのではないだろうか。

 

 

鮮やかな夕焼けが西の空に沈んでいく。
明日はいいお天気になるのだろうか。

 

 

良き物件の近くを行く。

 

 

東京に着いたら独身の山迫君と、
なぜか妻帯者のあほ山君が食事に付き合ってくれた。
出張中は野菜が足りなくなるので、キャベツとニラがたっぷりの「モツ鍋」。
安くてうまくて、体にいいのだ。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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