2009年11月04日(水曜日)

2344.今出来るなら今やればいい

今出来るから今やるか、
今やらなくてもいいから今度やるか、
似ているようだが両者には決定的な差がある。

 

「今出来るから今やる」のは、
自分が持っている限られた時間を濃く使う方法であり、
自分に与えられた時間と機会を活かして、
可能な限りの多くの事を実現したい価値観である。

 

「今やろうと思えば出来るけど、今やらなくてもいいから今度やる」のは、
自分が持っている限られた時間を薄く使う方法であり、
自分に与えられた時間と機会を面倒な事として、
出来るだけ何もしたくない価値観である。

 

「今日出来るから、今日やる人」は、
明日はまた、別の新しいチャンスがあればそれをつかめるし、
あるいはその先の事が出来るので、
どんどんたくさんの事をやることが出来ることになり、
実現できることが増えていく。
実現できたことが増えていくと、あらゆる意味で力と信用が出来て、
実現をすることがより容易になっていく。
「今日出来るから、今日やる。」
“実現力がある”とは、実に、たったこれだけの事なのだ。

 

「今日やろうと思えば出来る事を、今日やらなくてもいいから明日やろうと思う人」は、
明日また、新しいチャンスがやってきても、
前日から持ち越した事があるので、新しいチャンスは活かせず、
やれることが限定され、実現する事も少なくなる。
それどころか、明日になれば
また「今日やらなくてもいいから明日やろう」と思い、
結局やらずに終わってしまう事も多い。
むしろその方が多い。
やらない人、やれない人、仕事が出来ない人、役に立たない人とは、
「今日やればやれるけど、別に今日やらなくてもいいから、明日やろうする人」
実に、たったこれだけの事なのだ。

 

今出来るから今やるか、今やらなくてもいいから今度やるか、
似ているようだが両者には決定的な差があって、
その差は、人生が進むにつれて大きな差となっていく。

 

こんなことは教訓でも何でもない。
「今出来るから今やる」という人にとっては
それが当たり前であり、
別に頑張っているわけでもなければ、
努力しているわけでもなく、そうすることが自然なのだ。

 

逆に「今やらなくてもいいから今度やる」という人にとっては
それが当たり前であって、
別にサボっているわけでも、怠けているわけでもない。
そうすることが自然なのだからそうしている。

 

人生の決定的な差になるこの違いは一体なんだろうか。
価値観の違いなのだろうか。

 

 

せっかく生まれてきたのだから、
精一杯、濃く生きて、いっぱいの事を実現したい。
今日出来る事は今日やって、明日また出来る事があったらそれもやりたい。
そういう行き方をすれば苦しい事もあるだろうし、
無駄な事もあり、時には挫折もあるだろう。
しかし何かが実現する喜びもたくさんあるはずだ。
どうせ死ぬのだから、苦しい事があっても死んだあとまで苦しさが続くわけでもないし、
せっかく生まれてきたのだから時間がもったいない。
精一杯、濃く、生きたい。

 

せっかく生まれてきたのだから、
あくせくせず、ゆったりと、楽しく、ラクして、人生を楽しまなきゃ損だ。
明日やればいい事は明日やればいい、
明日やればいい事を今日やったって無駄なだけかもしれない。
やればやるだけ、くたびれ損だ。
どうせ死ぬんだから、
何を実現したって、死ねばみんななくなってしまうのだから、
努力したり、一生懸命になったりするのは、
限られた時間しかない楽しむべき人生を損する事だ。

 

 

どちらが正しいのか。

 

私はなぜ生まれてきたのか。
私が生まれてきたことに目的があるのか。
私にはさっぱり分からないけれど、
とりあえず、
今やれることは、今やったほうが、
死ぬ直前に「しっかり生きたな」と思えるような気がして、
今やれることは、今やろうと思う。

 

 

なんて偉そうなこと言っても、
私なんざ
「今日はせっかく広島に来たのだから、やっぱりお好み焼きを食べよう。」程度である。
実にたいしたことはないことないが、
「今日やる」だけで、ここまでやってきた。

 

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