谷 好通コラム

2009年12月02日(水曜日)

2366.発想の次元を変えること

8年ほど前、
現常務の畠中君が下関から愛知にやってきてアイ・タック技研に入社した頃、
快洗隊は刈谷店だけであり、
営業所は札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡、
それぞれの営業所に一人ずつが配置され6人いただけであった。

 

社員がまだ20人もいなかった頃である。
今、あの頃と何が変わったか。

 

会社の規模はずいぶん拡大して、
快洗隊店舗は直営22店舗になって、社員も115人になっている。
全国の営業所もトレーニングセンター機能を持って9箇所になり、
8年前の5倍以上の37人がいる。
しかし、経理は一人から三人になって、
総務、業務では三人が六人になっただけ。
新しいポジションの企画制作・営業に三人が加わったが、これは別物。

 

事業規模は8年間で数倍になったが、
本社機能はせいぜい2~3倍になっただけであまり変わらず、
大きく変わったのは社員の休日数で
「月6日休み、盆年末始年休を入れて年間78日休日」が、
「年間117日休日」と、
なんと、1.5倍にも増えた。

 

変わらないのは、
私たち役員の生活で、
相変わらず日本国中を休み無しでも平気で駆け回っている。
たぶん休日は年間で35日ぐらい。
ちなみに役員の数も報酬もほとんど変わっていない。

 

飲んで食べるものも相変わらずで
愛知では「火鍋」「伍島園」、
東京では「喫茶店の居酒屋」「さくら水産」
福岡では「餃子の旭軒」、広島「お好みの大福」、札幌では「かっぽうぎ」
いまだに一人2,000円以内の域を出ないのは、
その店がおいしいからだけの理由であるのはこじつけである。
(東京の”さくら水産”は、おいしくはないがまずくもない、しかし、圧倒的に安い)

 

いつまでもこんなことでいけないな。
と思いながらも、
とりあえず、順番として、
社員数は6倍になり、社員の休日数が1.5倍になった。

 

そして、売り上げは8年間で数倍になった。
しかし私を含めた役員の休日も人数も報酬も変わっていない。
それが会社として健康的だと思ってきたが、
そろそろ考え直さなくてはと思うようになってきた。

 

そう思ったのは、徐々に売り上げが増えて来るにしたがって、
競合と考えるべき相手がずいぶん変わってきたからだ。
昔、私たちがメジャーと感じ別の世界と思っていたブランドが、
知らない間に直接的な競合になってきていることを実感してきた時、
いつまでも裸一貫みたいな価値観を、
そのまま残して実践していてはいけないと感じるようになって来たのだ。

 

贅沢をしたいとは思わないが、
少なくとも、発想の次元を変えなくてはと思うようになった。

 

間違っているのかもしれない。
今のままの価値観を持ち続けることが私たちの強みであるのかもしれない。
そうかもしれないが、
このままでは発想の次元も変わらないのかもしれないし、
ここを変えるべき時が来ているとも思った。

 

いろいろな事を考えさせられた一日であった。

 

今は東京のホテル。
いつもの一泊6,800円のビジネスホテル。
しかしここで考えることは、一泊6,800円の発想なのかもしれない。
しかし、現時点ではここが一番落ち着くし、
もっと大きなホテルに泊まるのは面倒なだけで憂鬱になる。

 

どうすべきなのか、はたと考える。

 

 

 

朝、名古屋駅の前の銀杏並木が黄色く主張していた。

 

 

今日の幸運。大幸運。

 

 

久しぶりの快洗隊板橋店の面々。

 

Posted   パーマリンク

ページのトップへ ページのトップへ

  • 最近の記事

  • プロフィール

    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

  • カレンダー

    2009年12月
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
  • リンク集

  • 過去の記事

  • RSS1.0

    [Login]

    (C) KeePer Giken. All rights reserved.