谷 好通コラム

2010年01月20日(水曜日)

2407.四国への日帰り出張の一日

JALの倒産に伴い100%減資が行われ株式の価値がゼロ円になる。
会社で二年ほど前に1万株買った時には1株270円だったので、
270万円が煙となって消えることになる。
株式購入の目的、出張費節約のための「株主優待券(航空券が半額に)」ももう来ない。

 

270万円の損失に対する見返りはまったく無い。
「株主責任」として当然のことだ。
経営者として判断を間違えたことに責任はあるが、
少なくとも、会社も、経営者も、社員も、私も、誰も「JALの被害者」ではない。
ただ単に株で負けただけ。

 

約18万人いると新聞に書いてあったJALの個人株主もすべて”被害者”ではない。
JALの株を買って何らかの利益を得ようと思ったが逆に損をしただけである。
競馬とかのギャンブルで、負けた人が、
買った馬券の「馬」の被害者でないのとまったく同じだ。

 

JALはなぜ倒産したのか。
JALがどうしても脱し切れなかったお役所的発想と、お役所的価値観では、
自由化された航空ビジネスの中で、
あらゆる判断がズレテいたのではないだろうか。
国策会社という甘えと、周りからの過信と、ずれたプライド。

 

いかに国策会社と言えども
赤字は、社会全体に対する害毒でしかないという事実は、
ちっぽけな零細企業においてまで、あらゆる企業に言えることだ。

 

あらゆる企業において、純然たる「被害者」はあり得ない。
ありとあらゆる状況の中で、
それが他力による自らにいかなる不利な状況であろうとも、
そこに企業人としての機転と、発想の転換と不断の努力によって、
企業は社会的な責任として黒字を出す義務がある。

 

JALは、いかに不採算路線を押し付けられていたとしても、
いかに過去においての判断ミスで、
燃費の悪いジャンボ機を過剰に抱え込んでいたとしても、
いかに国策としてフラッグシップ航空を担い、国の威信を背負ってきたとしても、
過去の施策として世界一高い人件費を背負ってきたとしても、
それで企業が赤字ならば、
支払い能力がなくなったのならば、
企業としては必然として倒産をしなければならない。
社会的使命というものは赤字の正当な理由にはならないから。

 

今日は仕事復帰の初日。
朝、新幹線で岡山に行き、四国大橋を渡って高松に行く。
本来の目的は松山であったのだが、今日は高松にどうしても寄りたかった。

 

高松市の西に位置する快洗隊・中森大橋店改め 高松西店。
この店が、ただいま全快洗隊の三位をばく進中なのだ。
このまま行くと月末には間違いなく三位でフィニッシュするだろう。
快挙である。
高松西店は去年の夏に、四台分の立派なブースを作った。
しかしブースは入れ物であり、入れ物を作ればすぐに中が詰まるものではない。
不断の努力を重ね、一台一台のお客様の信頼を積み重ねて
人口わずか33万人の高松市の、
しかも町はずれの田んぼの真ん中にあるこの店が、(ちょっと言いすぎか)
閑散期であるはずのこの一月から、三百万円台を目指す勢いなのだ。
特になんらのバックがあるわけでもなく、
まさに皆さんの自力でここまでやってこられた。
これはぜひ話を聞きたい。
ぜひみんなの顔を見に行きたい。そう思ったのだ。

 

到着して早速、オーナーの天雲社長と話しこむ畠中常務。

 

 

自慢のブースの中には、今日は一台だけであったが、
フィールドではなんと4トントラックが「ホワイトキーパー+フッ素全面ウィンド」と
ヘビーな作業が繰り広げられていた。

 

 

繊細な仕事からヘビーな仕事まで、二宮店長はいつも嬉しそう。

 

 

土日になると家族連れがゆっくりと出来る快適なゲストルーム。

 

 

山田君っ!
(もうお一人いるのだが写真がうまく撮れなかった)

 

 

高松から二時間半、松山市のど真ん中。
本町にある快洗隊・本町店。
ここをこれからどう一新して、大飛躍を狙うか。
準備は着々と進んでいるのだ。

 

Posted   パーマリンク

ページのトップへ ページのトップへ

  • 最近の記事

  • プロフィール

    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

  • カレンダー

    2010年1月
     12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31  
  • リンク集

  • 過去の記事

  • RSS1.0

    [Login]

    (C) KeePer Giken. All rights reserved.