2010年04月21日(水曜日)
2480.知らないことがいっぱいある
私が尊敬している経営者が、
こんな言葉を社訓の一部にしている。
「成長する人は自分に厳しい。
自分に厳しいこととは、自分を知っている人である。」
すぐに「もう全部分かった。」「もう全部出来る。」と思ってしまう人のことを
「浅憶えの人」と呼ぶ。
表面をかじっただけで「もう全部分かった」と思う人がいる。
その表面の下に存在する「何百倍もの中身」について知ろうと思わない人がいる。
表面しか知らないから理解できない事を、誰かから言われても
自分は「もう全部分かっている」のだから、
理解できないことを言う人が間違っていて、
「もう全部分かっている」自分の方が正しいのだ。
こういう状態に、
驚くほど短時間で入ってしまう人がいる。
相当に学習しなければきちんとは出来ない仕事でも、
わずかな日数と、ほんの何度かの経験で、
なんと、もう全部分かったと思ってしまう人がいるのだ。
「もう分かっている」のだから、
誰かが「君は分かっていない」と言ってくれても、
その人は「自分にケチを付けている」とか「自分を認めようとしない」とか、
自己防衛線を張るだけで、その人の言っている事を理解しようとはしない。
「もう分かっているから」余計なことは聞かなくていいのだから。
「謙虚」な人は、
「自分の知らないことがいっぱいあることを知っている。」人だ。
だから、普段の生活の中でもどんどんたくさんのことを学習し、吸収して、
どんどん知識が増して、能力も増していく。
成長することとは、「謙虚さ」と一体であり、自分に厳しいことである。
「成長する人は自分に厳しい。
自分に厳しいこととは、自分を知っている人である。」
自分は知らないことが多いことを知らない人は、自分に甘く、
知ろうとしないので、成長することは無い。
自省すべきである。
前述の経営者がこうも書いている。
「アマチュアは、自分の好きなことを
好きな時に、好きな場所で、我流でやればよい。
プロは、他人の好きなことを
他人が決めた時間や場所で決められた方法でやる。
その代わりプロには報酬があり、アマチュアにはない。」
今、岩手県の花巻市にいる。
東北の北部を対象にしたキーパープロショップ研修会。
今回のシリーズの第10回目、もう後半に入っている。
皆さんの熱心さに、学ぶべきことが多い。
花巻からの飛行機から。
山はまだ冬であるようだ。
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