2010年10月06日(水曜日)
2624.茶番のような我が秋の感傷
私のブログにはほとんど必ずと言っていいほど写真が載っているが、
こんなに写真なしのブログを続けて書いたのは初めてのことだろう。
写真がないのはパソコンのハードディスクが壊れたことはほぼ関係ない。
ここ何日か写真を撮っていないのだ。
このところほとんどずっと本社にいて、
まったく隙間なく、たくさんの人とお会いして、たくさんの話をさせていただいた。
今日はドイツからSONAXの役員さんが来られてお話をしたし、
これから長いお付き合いになるかもしれない人との楽しい出会いもあった。
社内の打ち合わせは、昼の時間に、みんなで牛丼を食べながら大急ぎでする。
今日もまたいっぱいのことがあった。
でも、とうとう写真を撮らなかった。
なぜかな、と思う。
写真を撮る動機の発端はきっと好奇心だろう。
好奇心の次に来る「動」的な感動が写真を撮らせるのではないだろうか。
それが、いつごろからか静かな動機で、静かに感動することが多くなって、
そんな時は、写真を撮る行動をしたいとは思わず、
静かにただジーンとしていたいと思うようになった。
あるいは、
出会いが多くなった分、別れも多くなって、その後には必ず悔やみの念がある。
それは感動とは全く別のものだが、気持ちが静かな水面のように冷えて、
何かの光景をとどめたいと思わない。
猛暑が終わって、息をつく間もなく秋の真ん中に来て、
いささか感傷的に陥っている自分は、
まるでアホみたいで茶番だ。
なんちゃって。
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