2010年10月24日(日曜日)

2639.日曜日こそ実験の最良の日

土曜日の本社にはかなりの人が出ている。
それぞれの部署の責任者、取締役までほとんど出ている。
普段より女性事務員さんが少ないだけで、普段と同じように仕事が出来る状態だ。

 

それでも日曜日になると、さすがに事務所に人はいなくなる。
日曜日がチャンスなのだ。
電話もかかってこないし訪問者もいないので、
誰にも邪魔されずに自分だけの仕事ができる。
時には自分の部屋でガンガンCDをかけ、集中して原稿を書くこともあるし、
今日のように実験結果の写真撮影をすることも出来る。

 

今日の撮影は、水シミの実験の精密写真を撮った。

 

ダイヤモンドキーパー、クリスタルキーパーは、
まず分子量の低い(オリゴマー)無機質のガラス被膜を作り、その上に
両端に無機質と有機質の両方の性質を持つ特殊なレジンで二重の被膜を作る。
いわゆるハイブリッド構造になっている。(特許申請中)

 

このハイブリッド構造のおかげで
ガラスボディコーティングの宿命である「水シミ」の固着を防いでいるのだ。

 

その効果はテストプレートを使った実験室でのテストと、
実際の車と自然環境の中でのテストで何度も行って、
しっかり確認しているが、
今回は、他メーカーのガラスボディコーティングとの比較テストをやったのだ。
まったく同じ条件で、厳密にテストする。

 

その結果、私たちも驚くような差が出たのだ。

 

「水シミ」は、
水道水を塗装テストプレートにかけて、
そのまま乾かして、
50℃以上の熱を加えて一定時間焼いてやると
水道水に溶け込んでいるミネラルが析出して、白い輪紋状の水シミになって現れる。
さっと洗い流してから、
また作業を同じように繰り返す。
今回はこれを5回繰り返して、かなり強い水シミを作る。

 

プロのカメラマンが、プロの機器を使って、プロの技術で撮ると、
1枚のデータでなんと60MBの精密な写真が撮れて、
それを拡大して見ることによって、
下手な顕微鏡写真よりより精密な拡大写真面を見ることが出来るのだ。

 

その結果、ちょっと肉眼で見ただけよりも決定的な差が現れた。

 

一枚には塗装のままで何もしていない状態。
一枚にはクリスタルキーパー。
一枚にはピュアキーパー。
そして三枚に、三種類の代表的な他のボディガラスコーティング。

 

その結果は、
塗装のまま何もしていない状態の1枚にも水シミは着き、
強い洗剤で洗ってもわずかに跡が残る。
三種類の他のボディガラスコーティングはもっとひどく、深く水シミが着き、
強い洗剤をつけて洗ってもはっきりと跡が残る。
ピュアキーパーとダイヤモンドキーパー、クリスタルキーパーは、
何もしていない塗装状態よりも水シミが着いていない状態だ。
特にクリスタルキーパー、ダイヤモンドキーパーがすごい。
わずかに水シミは出来るが肉眼ではほとんど見えないし、
洗剤で洗うとほとんど落ちてしまう。
これはコーティング被膜に水シミが付着しても固着していない証拠。
わずかに着いた水シミも乗っているだけだったのだ。
三種の他のガラスボディコーティングが
何もしていない状態よりひどく水シミが固着していたのとは正反対の状態なのだ。

 

ボディガラスコーティングは、
無機質で高い分子量のガラス被膜をムキ出しにしていれば、
当然、水シミが着きやすくなり固着することは予想していたが、これほどひどく着き、
クリスタルキーパーなどの
二重構造のレジンが、ここまではっきりとした効果を出すとは、
私たち自身も予想以上の結果であった。

 

プロのカメラマンが撮った写真は専用のソフトで造られており、
私たちが使っているjpg.に直してもらわないと、自分のPCにダウンロードできない。
だから、今日ここで皆さんにお見せすることは出来ないが、
いつか、それら写真をまとめてご覧いただく時が来る。

 

 

日曜日にひっぱり出されて私に付き合い、
今回の撮影の補助をやってくれた開発課の増田課長。
東京で今日の日曜日を楽しみにしていた奥さんを言い聞かせて、
急な呼び出しにもかかわらず出てきてくれた。
今回の実験の撮影は、彼のおかげで無事に終えることが出来た。

 

日曜日でも平気で仕事をするクライアントにいやな顔一つせずに、
カメラマンの方を手配してくれ撮影に付き合ってくれた㈱中広の田中さん。
そして日曜日のしかも急な仕事を引き受けてくれたカメラマンさんと助手の方。
おかげで、すごい写真が撮れました。
ありがとうございました。

 

明日は東京でのキーパープロショップ研修会。

 

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