谷 好通コラム

2010年10月28日(木曜日)

2642.帯広への飛行機からの空は紺碧であった

 

羽田から帯広に飛ぶ飛行機に乗って、何か不思議に心がゆったりとした。
昨日の夜、心を洗われるような人との時間を持てたからだろうか。

 

人は自分のために虚飾の言葉を造ってしまいがちだが、
その人の言葉の一言一句、まったく濁りがなく、そのまま受け取ってもいい人がいる。

 

 

言葉は、自分の都合のいいように使えば、
いくらでも都合よく使えるものだが、
実は、言葉は自分を正当化したり、騙すために使うと、
ほとんどの場合、その意図は時間を経るうちに明らかになってかえって信用を落とす。
多くの人はその人から損させられることを警戒して、
いずれは孤独になっていく。

 

その反対に、
あくまでも自分を飾ろうとせず、言葉を造ろうとせず、
自分の考えたまま、感じたままを、率直に話す人は、
多くの人に信じられ、大切にされる。
しかもそういう人は、
あくまでも相手の気持ちを大切にするから、余計に信用が増す。

 

 

言葉、あるいは情報とは、
正確であればあるほど信用度が増す。

 

独裁的国家権力者が自らを美化し、権力を維持する目的を持って、
作為的に事実をゆがめた情報を流したり、
事実を隠した宣伝をすることをプロパガンダという。

 

昔の日本で言えば
日本軍の敗戦の色が濃くなっても連戦連勝を叫び続けた「大本営発表」であり、
今の北朝鮮のニュースも外から見れば茶番劇としか写らないプロパガンダだろう。
一部の権力者のために都合のいいように事実を曲げた情報を流すのは、
権力が集中する国家に常に付きまとう悪い現象だ。

 

昨夜の羽田空港の中のレストランで、
ピュアな人と食事をして飲んで、気分よく眠って、
おかげさまで朝5時半に気持ちよく目が覚めた。

 

 

羽田からの帯広行きの飛行機は、
飛び立ってしばらくは揺れたが、東北の山形を過ぎたころから静かになって、
雲の上は紺碧の空。

 

 

6年ぶりの帯広は、
KeePerののぼりや看板、横断幕が街のあちらこちらにあって、
6年も訪れなかった私をも歓迎してくれているように思えて、
少しジーンと来る。
帯広を活躍の場としている札幌の高さんも元気で相変わらずであった。
少しも年をとっていないように思えたのは、仕事が充実しているからだろう。

 

帯広の人たちは、皆さん熱心であった。
昨日の神奈川・相模原、一昨日の名古屋の人たち、その前の東京の人たちと、
まったく同じように熱心で、
お客様の喜びを我が事のように喜びとしている人たちであった。

 

帯広での研修会が午後6時過ぎに終わって、
札幌営業所の坂本所長は、そのまま函館に走っていった。
日本地図で見れば、北海道の一部を行くだけのように思えるが、
実は7時間も走り続けなければならないそうだ。
彼が函館に到着するのは、早くても午前2時を過ぎるだろう。
みんながんばってくれている。
私も、がんばらなくては。

 

・・・・
・・・・・
朝、帯広空港に迎えに来てくれた坂本所長の車の中に、
カメラを置き忘れてしまった。
今、気がついた。
せっかく飛行機の中で撮った紺碧の空の写真を載せることが出来ない。

 

本当に私はバカである。情けない。
あーなさけない。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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