谷 好通コラム

2011年10月08日(土曜日)

2885.ふと感じる幸せと、ふと味わう達成感

一昨日、開発中の機械と実験をキーパーラボ足立店で行なっていた時、
少し時間が空いたので、足立店の喫煙スペースにおいてあるベンチに座り、
ボォーっと足立店のみんなを見ていました。
ラボブログでのハンドルネーム「グルクン」こと前田君と、
生盛さん、福田チーフ、
矢島店長、新入社員の奥村君。
全部で5人のスタッフで営業をしていました。

 

駆け足でフィールドを駆ける姿。
新しく出来た大きなブースの中で車を磨く姿。
お客様をニコニコ接客している姿。
洗車が終わって大満足の顔をしていらっしゃるお客様を、見送る姿。
みんなの姿を見ながら、
何か、心を洗われるような気がしたのです。

 

みんながお客様のことを思い、お車を洗い、磨く作業に心をこめるその真心と、
とても満足気に顔の表情が緩むお客様の幸せな気持ちが、ほどよく混じって、
私の心が洗われたような気がしたのかもしれません。
とっても幸せな時間でした。

 

まだまだ進んで行かなくてはいけないし、
やらなくてはならないことが山ほど残ってはいますが、
ほんの一瞬、とても幸せな気持ちになって、
この仕事をやってきて本当に良かったと、満足な気持ちに満たされました。

 

仕事とは、
その仕事によって、誰かが幸せになることをいうのでしょうか。
達成感とは、
どれだけの売り上げが上がったとか、
目標を達成したとか、一つの製品が出来上がったとか、
そういう一瞬よりもむしろ、
その仕事によって誰かが幸せな気持ちを持ってくれた時に、
ふと、感じるものなのか、などと思った時間でした。

 

私は、この種の仕事を始めて多分15年
会社を造って25年。
社会人になって41年。
この世に生まれて59年。
何のために生まれて、何のために社会に出て、何のために会社を造って、
何のために今のような種の仕事を始めたのか。
ひょっとしたら、この一瞬のためだったのかもしれないかな。
多分錯覚なのでしょうが、そんな気持ちになったものです。

 

アップル社の元CEO「スティーブジョブズ」が突然、
亡くなったという報道が世界を巡りました。
死因を明かさぬままでの死はさまざまな憶測を呼びますが、
彼のあまりにも大きな能力と、
優れた独創的な発想で、
世の中に対するあまりにも大きな貢献と成果を上げた彼は、
卓越した先見性で
遥かなる先を見ているうちに、
ひょっとしたら、
この仕事におけるふと感じる幸せと、
ふと味わう達成感を、味わえなかったのかもしれないな。
だからそれを、家族を非常に大切にするということで求めたのかもしれない。
なんてことを、ふと、思いました。

 

 

足立店で私を幸せにしてくれた仲間たち。

 

いつもかわいい生盛さん、矢島店長

 

 

グルクン前田君と奥村君。

 

 

福田オヤジ。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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