谷 好通コラム

2012年03月10日(土曜日)

2995.仕事が出来る人に仕事は集まる。

今日の場合、土曜の事務所には、
役員5名と開発と企画スタッフの一部がいる。
この会社の標準的な土曜日の風景です。
ただ、今日は土曜日には珍しく、
一階の中央トレーニングセンターで研修会が開かれているので、
にぎやかだ。

 

役職が上であればあるほどたくさんの仕事をし、
結果的に一番長く働くことにもなる。
職域の広い上位の役職にいるのは、
その人が、仕事が出来るからであり、
仕事が出来る人に多くの仕事が集まるのは当たり前だ。
上の役職になるほど仕事が楽になると思ったら大間違いで、
仕事が出来る人が一番働けば、より良い仕事がたくさん出来て、
その部署の実績もおのずと上がるものだ。

 

仕事が出来る人だからこそ、何でも出来るわけだから、
やれない仕事や、やってはいけない仕事も少ない。
何でもやれるし、実際にやる。
たとえば常務取締役は、この会社では社長に次いで上位に位置する役職だが、
洗車も、クリスタルキーパーもうまいし、接客でも、何でもござれ。
年末やお盆などの繁忙期には、実際に店舗に入ってみんなと一緒に作業をする。
(ただ、スピードは落ちているが)
みんな店頭に出るのが本当に好きなのだ。
彼らは働いている時間も一番長いし、休みの日も一番少ない。
それを当然だと知っている。

 

自分は役職が上だから、
一般スタッフがやるような仕事はしない、なんて馬鹿なことを言う者はいない。
何でもやれるから、誰よりもそれが出来るから、何でもやる。
なんでもやるから、自然、仕事が増える。当たり前なのだ。

 

残念ながら、
役職が上がると、仕事を選び、仕事を減らすことが、
役職が上がった者のする事だと、決してサボる意味ではなく、勘違いする人がいる。
有能で一生懸命に仕事をやれる人でも、
稀ではあるが、勘違いする人はいる。
しかし、それがただの勘違いであることになかなか気が付かないのは、
自分が役職の無かった時代の自分の上司が、そうだったからなのかもしれない。
だとしたら不運であるとも言えるが、それは自分で乗り越えるしかない。

 

一番仕事をしなければならないのは社長であろう。
一番仕事が出来るはずだから。

 

金儲けは好きだが、仕事は嫌いな社長の会社があるとするなら、
あるいは、社長の仕事とは、仕事をする事ではなく、
社長として振舞うことだと思っている社長の会社があるとしたら、
その会社は、いずれは“社会”から不要とされ、役に立たない会社として自然淘汰される。
そんな会社も見てきた。

 

会社とは、社会に必要とされる仕事をして、役に立ち、必要とされるから、
社会から生かされている訳であって、
社会に役に立つより多くの仕事をする能力が、上がり、大きくなれば、
社会がそれを求めているのだから、
仕事が出来る会社として大きくなっていかざるを得ない。

 

会社の中においても、同じことで、
役職が上がれば上がるほど、
やらなくてもよい仕事が増えて仕事量が減るなんてことは、ある訳が無い。
その人の能力が上がれば上がるほど、役職が上がるにつれて、
やれる仕事は増え、やるべき仕事も増える。
それは当然のことで、仕方のないことのようだ。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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