谷 好通コラム

2012年05月25日(金曜日)

またラーメンの話をしました。

ラーメン屋の話です。

 

最低なラーメン屋とは、
「店が汚くて、店員さんの態度が悪く、ラーメンがまずい。」
もっと最低なのは、
「なのに、看板だけがやたらデカイ」。
これは立地が良くても、建物がいくら立派でも、絶対に繁盛しない。
そのラーメン屋に行ってまずいラーメンを食べたお客様は、
「あの看板が派手なラーメン屋はやめた方がいい。まずいから。」
と、みんなに言うだろう。
立地が良くて、派手な看板があれば、
その店の存在はたくさんの人が知っているので、口コミも速い。
デカイ看板に引かれて入った新規のお客様のことごとくが
まずいラーメンを食べて、当然リピートするお客様もいず、
店が立派になのに妙にお客様の入っていないラーメン屋は、
世間に、ここはまずいラーメン屋であることを宣伝しいるようなものだ。
看板と店が立派であればあるほど、つぶれるのも早いだろう。

 

 

では、
最高のラーメン屋とは、
「店がきれいで、店員さんが感じよく、ラーメンがすごくうまい。」
立地が悪くても、
建物が如何に貧弱であっても、繁盛するだろう。
そのラーメン屋に行って、いい目をしたお客様は、
「分かりにくい場所にあって、看板も小さくて分かりにくいけど、
絶対、あのラーメンはうまいから行った方がいい。お勧めだよ。」
と、
分かりにくい店だからこそ、みんなに説明してくれるだろう。
いわゆる”穴場”を見つけると、みんなに自慢したくなるのは人の常で、
それは一生懸命話してくれるだろう。
特にインターネットの世界ではこの手の話は速い。

 

ここまでは、誰でもわかることだが、
では、
「店はきれいだし、店員さんも感じがいい。ラーメンは普通でまずくはない。」
と、
「店は普通であり、店員さんも普通。でもラーメンは本当にうまい。」
この二軒ではどうだろう。

 

文句なしに後者の”ラーメンがうまい店”に行くのではないだろうか。

 

お客様の目的は、
うまいラーメンなのだから、
普通にきれいな店で、普通の店員さんならば、うまいラーメンがいい。
十分に行く価値がある。
ラーメンが本当にうまければ、
こういう店は探してでも行くので、
立地も看板の大きさもあまり関係ない。
特にインターネットとNAVIが普及した現代では、
住所か電話番号か何か情報さえあれば、百発百中でその店に行ける。

 

極端な話、
店が汚くても、店員さんの態度が感じ悪くても、
それを我慢してでも食べたいほどラーメンがうまければ、
その店は、店の汚さ店員の感じ悪さがあまり気にならない種類のお客様で、
そこそこには繁盛するだろう。
しかもこういう店は、
ほとんどの場合、店が極端に小さく、いっぺんにたくさん入れないので、
そこそこの繁盛でも、行列の出来る店となる。

 

何はともあれ、
ラーメン屋さんにおいては、
ラーメンがうまくなければ
何も始まらないということだ。

 

もちろん、店舗が誰もがすぐにわかる便利な場所にあることも大切なこと。
店舗が大きければもっといい。
店舗が、いつも掃除されていて清潔であることも重要なことだ。
接客とは、店舗がお客様の為をいかに大切にしているかのバロメーターであり、
だから、接客のいい店で不潔な店はありえない。
誰だって感じのいい店に行きたい。
それでも、
やっぱりお客様は、うまいラーメン屋に行く。

 

たとえばの話だが、
私たち洗車・コーティングにかかわるビジネスも、
ラーメン屋さんと同じように、
その店で、商品を造ってお客様に提供するビジネスなので、
すでに工場で生産された商品を販売する物販ビジネスとは違って、
その店の技術力で、その店の商品の品質、”うまさ”が大きく変わる。
お客様にとってはここの部分が一番重要であって、
お客様にとって洗車・コーティングとは、
ラーメン屋さんのように、
実は、”うまい店”を求められる種類の商売なのではないかと思うのです。

 

昨日、ある会議で、
このビジネスの成功のポイントはと問われ、
「“うまい”ことだと思います。」とお答えさせていただいた。

 

 

 

今、長崎から名古屋に飛ぶ飛行機の中です。

 

5月前半は電車と車での移動が多く、飛行機は久しぶりですが、
これからしばらくの間、飛行機に乗る機会が多くなります。

 

愛知の大府にいてもついお酒を飲む機会が多いのに、
飛行機で出かける遠方の地では、もっとお酒を飲んでしまいがちです。
私は飲むと食うのです。
本当に真剣にイカンなと思っています。
来年、速い車でレースをやろうと思うなら、
今の体型と体力では絶対に無理なのだから、
真剣にトレーニングしなければならないのに、
いつまでも飲んだくれて、食ってばかりではお話になりません。

 

こうと決めたら、何事をも乗り越え、
克服して実現していくべきなのですが、
目の前に酒を飲む機会がぶら下がると、まったく意志が弱くなって、
「飲みたい。騒ぎたい。食いたい。」の欲求がムラムラッと大きくなります。
本当に飲ん兵衛になってしまったのでしょうか。
特に酒を飲むと「食う」のスイッチが大きくONになるのはいけません。

 

でも、昨日の夜も長崎でたくさんの人とおいしいお酒が飲んて、
すごくおいしい料理で、幸せでした。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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