谷 好通コラム

2012年05月29日(火曜日)

深夜25時までの予定の仕事の最中に

今年の6月、
つまりアイ・タック技研㈱2012年度決算の最終月までに
目標として、一ヶ月に4回の休日を持てるようになることを掲げている。
目標といっても、私の個人的な目標だが。

 

5月はグァムに行ったのでかろうじて目標達成。
6月は現時点において、まだ13日間も予定が空いているが、
逆を言えば、もう17日間は隙間なくぎっしりとスケジュールが入っている。

 

今期の目標は休日一ヶ月4日間だが、
来期には一ヶ月6日間の目標にアップするので、たぶん、このままではダメだ。

 

私のやっていることを、如何にして幹部のみんなに渡していくか、
ということに、目標達成の鍵がある。
しかしみんなに渡しても、渡し方がまずかったり、
渡したことで、なんらかのマイナスが出たりしたら、
それは会社のためにならないことはもちろんだが、
仕事を渡された本人も意気消沈で自信喪失にまでなったら、
それこそ大きなマイナスとなる。
これは実に難しい作業であって、簡単かつ安易に行うべきことではない。

 

この場合、
上司が部下に仕事を教えるように
「やって見せ、言って聞かせて、やらせてみて、褒めてやらねば・・」は、
そう単純ではない。
すでにある程度の能力が備わっているから幹部になったわけなので、
やって見せ、言って聞かせても、すぐに理解できる。
しかし、やらせて見ると、自分なりのやり方に解釈してしまうことが多い。
それはそれで自分のすでに持っている能力を活かしているわけだから、
それなりにうまく行ってしまうのだが、
教えたい新しい要素がその中で活かされていないこともある。

 

それでは教えた意味がなくなってしまうので、
それを言って聞かせても、
それなりにうまく出来てしまった後なので、
「出来たのだから、これはこれでいいのではないか」と、
かえって反発して、自己主張が始まってしまうことがある。

 

こうなると、もう新しいことは教えられない壁になってしまうことがある。
ベテランになればなるほどこの壁が高くなる傾向があるが、
それでも、その壁をぶち壊しながら
ここまで長年一緒にやってきたのだから、決して壊せない壁ではない。
少しだけ体力と根気を要するだけ。どおってことはない。
一つ壁を崩すたびにますます信頼が増してくる。

 

と、休日を増やす私の個人的な目標を書き始めたら、
かなり大げさなところに来てしまったが、
休日を造るという個人的な目標とは、
実は、若い人に、仕事をどんどん渡して行こうという決心に他ならないのです。

 

今夜は横浜のスタジオで、深夜25時までの予定の仕事である。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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