2012年06月05日(火曜日)

爆白で水垢取りを”楽”するのは、根性無し?

”楽”をすることとはどういうことだろうか。

 

インターネットでスタッフを募集すると、
募集人数の何倍もの応募がある。
書類審査の後、面接の連絡をして日時を決めるが、
10人中3人くらいの割合で面接当日に来ない人が必ずいる。
関東での募集の場合に特に多い。
そういう人はこちらから連絡しても、
電話に出なかったりしてダンマリになるのが常だ。
腹が立つこともあるが、しかし、
そういう人とうっかり面接をして、
間違って採用したら会社にとって損失になるので、
早いうちに自分の本性を早く見せてくれて良かったと思うことにしている。

 

すっぽかした彼は面接に行くのが面倒になって、
行かないという”楽”を選んだのだろう。
また電話に出れば文句を言われるので、
電話に出ないという”楽”を選んだのだ。
このように人への迷惑よりも自分の”楽”を選ぶ人は
人のために役に立つ事、すなわち”仕事”と、
自分のために”楽”を選ぶ価値観とが、正反対に位置するものであって、
本来的に仕事する事が出来ない人と言える。
この場合の”楽”は、怠惰と言うしかない。

 

しかし”楽”をする事が悪いことなのだろうか。
電気機器などは「この新製品は、面倒な・・・をしなくていい。」と
その製品を買うと、何かが”楽”になることをアピールするし、
買って”楽”することを賢いことだとしている。

 

外食などはその典型的であろう。
家で家族のために食事を造ることとは、
まず、何を造るかを考えなければならないし、
わざわざ材料を買いにいって、
それを手間隙かけて調理し、それを家族に食べさせ、
食後は、片付けと食器洗いがある。
こんな面倒なことをしなくても、
どこかのレストランを選んで行き、
好きな物を頼んだだけですぐに目の前に食事が出てくる。
食べたらお金を払うだけで、後は何もしなくていい。
しかも費用的にも家で造るのとほとんど変わらない。
家族も好きな物をそれぞれがばらばらに選んで頼むので、
好き嫌いで文句を言う者もいないし、
店員さんからは「ありがとうございます。」と、感謝までされる。

 

外食は極めて”楽”で、平和で、安い。
そう考えると、外食産業が隆盛している現状が理解できるような気がする。
“楽”こそ、文化的な生活そのものなのかもしれない。

 

私たちのコーティングでも、
たとえばクリスタルキーパーをかければ、
「ガラス特有のツヤで、すごくキレイになる。」
「1年間ノーメンテナンス。洗車だけでいいからラクになる。」
「汚れにくくなって洗車の回数が減り、ラクになる。」
「汚れても、汚れが落ちやすく、洗車がラクになる。」
などなど、
ラクになることを商品メリットとし、
それを「Corting for Smart car life」賢いとしている。

 

“楽”すること自体が、即、悪いと言うことではなさそうだ。
ならば、どういう”楽”が文化的であって、
どのような楽が怠惰なのなのだろうか。

 

やるべき事を、楽して、やらないことを怠惰と言い、
やらなければならなかった事が、
やらなくても良くなって楽になる事を文化的と言えばいいのかもしれない。

 

10年以上前、
爆白が発売されて水垢取りが劇的に”楽”になって、
作業の時間も質も上がったことがあった。
しかし、
一部の快洗隊(当時の呼び名)スタッフの中には、
「水垢取りは、苦労して取ってこそ水垢取りなのだから、
爆白を使って水垢取りを”楽”するのは、根性無しのする事だ。」と言って、
かたくなに、それまでの水垢取り剤「RA300」を使って
根性で水垢取りする者がいた。

 

その者は「馬鹿か、お前は。」の一言で片づけられたが、

 

体育系のわが社では、
“楽”することすべてが怠惰であり
根性なしと決め付ける風土が無いわけではない。
しかし、
やるべき事を、”楽”して、やらないことが怠惰であり、
やらなければならなかった事が、
やらなくても良くなって”楽”になる事を文化的だと定義するならば、
爆白は文化的であり、
クリスタルキーパーも文化的であると言える。

 

しかし自分のための目先の”楽”ばかりを考える者は、
やはり怠惰であり、怠け者だと言うしかない。

 

爆白を根性なしが使う物と決め付けていた体育系の若者は、
今では、合理的にものを考え、
素晴らしい実績を上げ続ける優秀なスタッフである。

 

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