2012年06月13日(水曜日)
朝日の当たる家ならぬ、西日の当たる部屋
この会社の本社事務所は、建物の三階にある。
一階が11台同時研修可能のトレーニングセンターであり、
二階は、研修を受ける方のツイン13室の宿泊設備となっている。
トレーニングセンターはますます活況を呈しているが
宿泊設備は、全国に9箇所のトレーニングセンターが出来るにつれて、
泊りがけで遠方から研修に来られる方が減り、宿泊者はほぼ無くなり、
今では、半分が「寮」になり、半分が社員が出張して来た時の宿になっている。
これはこれで欠かさざるべき設備で不要にはなっていない。
事務所は三階であり、私の部屋も三階にある。
部屋と言っても、6畳より少し広いくらいの部屋であり、
もともとは倉庫であった部屋。
この建物が出来た時、
ちょうど禁煙ブームが始まったころで、時流には逆らえず、
三階の事務所全体を『禁煙』にして、小さなベランダに喫煙コーナーを造った。
ただしお客様の応対も兼ねる会議室は、
お客様がタバコを吸う方ならば、換気扇を回して喫煙OKにしていた。
私はみんなと一緒の場所にいたかったので、
事務所の端っこに自分の机を置いて満足していたのだが、
仕事で原稿など書いているとどうしてもタバコを吸いたくなって、
つい、会議室で仕事をする事が多く、会議室を占領するようになって、
訪問者の応対や会議など、会議室本来の役割に支障が出るようになった。
それでも私に「邪魔になるから、出て行って欲しい。」とも言えず、
困ったみんなは、西側の書類倉庫にあったものを引っ張り出し、
書類倉庫を社長室に改装して、
いつの間にか社長室として仕立て上げ。
私を押し込めてしまったのです。まるで強制収用です。
だから私の部屋は、もともとが倉庫だったので、
西日が入って、午後になると急に温度が上がりはじめて暑いのです。
片面一面に窓があるだけで換気も良くありません。
冬は暖かくていいのですが、春から夏、秋まで、午後はすごく暑い部屋です。
だけど、
タバコ吸いたさに不当に会議室を占拠した私に非があるので、
決して文句を言う筋合いではありません。
それに、
初めて持った社長室は、
西日を除いては、なかなか快適なのです。
タバコは好きなだけ吸えるし、
好きな温度に空調を合わせられるし、
西日が入ってもクーラーを入れればいいだけです。
それに好きな物を自分の部屋に置いておくことも出来るし、
静かで、電話もならず、自分のペースで仕事がしやすくなりました。
時々、企画の連中がデザインした作品を持って
「ちょっと見てください。」とドヤドヤと乱入してくるぐらいです。
だから、いたって快適であると言えます。
たまにある空白の時間に、
つかの間の居眠りをしても10分くらいならわかりません。
強制収用で与えられた西日の当たる元倉庫の我が社長室。
すっかり、なじんでしまいました。
玄関にだけ入れてもらえるノラ猫「シロ」
目がきれいで、ものすごく性格がいい好青年です。
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