谷好通コラム

2012年08月04日(土曜日)

お母さんに抱かれ、泣く子供

新潟から帰り、飛行機の中、
エンジンの音におびえたのか、
お母さんに抱かれた小さな男の子が、大きな泣き声で必死に泣いている。

小さな子供は、自分が飛行機の中にいることも、
自分が乗った飛行機が今空を飛んでいることも理解できないのだろう。
狭い空間で、聞いたことのない爆音が響き、大きな振動に
恐い、恐い、と泣き叫んでも、
いつものようには、お母さんはその音を消してくれないし、
外へ出してもくれない。
なぜ、お母さんは、僕を助けてくれないの。

子供を抱くお母さんは、子供の大きな泣き声が、
他の乗客に迷惑になる事はわかっていても、
申し訳ないと思っても、
決して「泣くのをやめなさいっ」と怒鳴ったりはしない。

ただ、
ただ、やさしく、
「だいじょうぶだよ、、」とつぶやきながら、
やさしく抱いて、
微笑みながら、静かにトントンと背中をたたいてあげるだけ。

親は子供の幸せを願うだけ、
ただただ、親は、
子供をやさしく抱いて、やさしくトン、トンとたたいてあげるだけ。
周りの人に申し訳ないと思いつつも、
やさしく、微笑みながら、やさしく背中をトン、トンとたたいてあげるだけ。

やがて子供は、爆音も忘れ、恐怖も忘れ、
静かに、トン、トン、とされながら、眠る。

私が、足をさすられると、たちまち眠ってしまうのと同じなのかな。

ほぼ満月が、赤く西の空から上がってきていた。

左に満月。
そして、右に「打ち上げ花火」が写っている。
あれは方角的に刈谷の花火大会だ。

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2012年08月04日(土曜日)

オリンピックで睡眠時間約2時間

昨夜は午前3時過ぎまでテレビを見てしまった。
眠りついたのは午前4時過ぎ。

初めは柔道を見ていた。
準決勝まではあんなに強かった78kg超級の杉本選手が、
決勝戦では、相手の返し技を警戒して、
絶好の組み手になっても技を出せず、
消極的の指導を取られて最後の旗判定で負けてしまったのは、
イライラしてしまった。
旗判定に持ち込まれれば負けが濃厚だったのもかかわらず、
最後の数十秒になっても、
相手の返し業を警戒して技を出さない。

技を出さずにいても負けが見えているのに、
最後まで返し業を警戒していても、どっちみち負けなのだから、
本気で、勝ちたいのなら、
一か八かで技を連発するべきだろうと、イライラしてしまったのだ。
素人が思ったことなので、実際に試合をしている本人に言わせれば、
やはりそうは簡単には行かなかったのだろうが、イライラしてしまった。

それでちょっと興奮気味になって、
ベッドに入っても眠れなくなってしまい、
またテレビを点けたら、ちょうど、
「なでしこジャパン」の試合をやっていた。
前半45分が終わる直前で、なんと、
日本1:0ブラジルで勝っているではないか、
これは見なければならない。
しかしすぐに
前半と後半の休憩の時間(これを何というか知らない)になって、
何気なくチャンネルを変えたら、
今度はアーチェリーで準決勝をやっていたので、ついついこれも見て、
日本選手が勝ったのを見届けて、
女子サッカーの試合に戻した。そうしたら、
完全にブラジルペースの試合運びになっていて、ドキドキだ。
日本は防戦一方なのに、ふいに、カウンターで日本がまた一点入れた。
これは最後まで見なければならない。

結局、サッカーを最後まで見て、勝って、スカッとした。
今度は眠れるかなのと思ってベッドに入ったが、
ベッドのテレビが、
今度は陸上の女子100m予選に、
大好きな福島千里選手が出ると出ている。
これは見なければならない。
福島選手は、二次予選に出場するのが目標といっていたので、
このレースを見ておかなければ、
オリンピックを走る福島選手を見られないかも知れない。
しかし、
いい加減に寝ないと、明日は新潟行き、
朝の飛行機に乗らなければいけないので、
少しだけ早起きをしなければならないのだ。
しかし、
福島選手の100mを見たい。

で、結局、見てしまった。結果は惨敗。
あんなに明るく、いつも華やかな笑顔でいた福島千里選手が、
緊張と、走り終わった後、惨敗の屈辱に
顔面が蒼白になって、硬く、まるで別人のような福島選手であった。

見なければ良かったのか。
しっかりと見届けて、良かったのか。
色々と考えていたら、また寝むれなくなってしまい。

午前4時過ぎにやっと眠って、朝起きたのは午前6時半。
2時間の睡眠時間で、新潟県内を一人で運転して巡回する予定だが、
大丈夫かな。

オリンピックが終わるまで、こんな日が続くのかもしれない。

でも、今日もまた富士山が見えてしまったので大丈夫。