2012年10月28日(日曜日)
10.28.駆動系トラブル25周目・・2012年シリーズ戦終わる
結論を先に書きたい。
全53周250kmの闘い。
中盤、25周目だったろうか、
駆動系のトラブルで、車が走ることができなくなってリタイアで終わった。
そして2012年のスーパーGTシリーズ戦が終わった。
レースは雨の中で始まり、
ローリングスタートも1周セーフティーカーが入った末のスタートとなった。
スタートポジションは予選の結果どおり15台中の12位。
「最後まで生き残っていれば、きっといいポジションでゴールできる。」
そう願っていた。
私はまたコース脇のサインガードで、
ドライバーの声と、メカニックへの指示の声を聞きながら、
レースに一員として参加しているような感覚を持って、
初めてスーパーGTの決勝戦を観た。
無線でのやり取りはそんなに多くはない。
ドライバーからどこのコーナーでイエローフラッグが出たとか、
チーフエンジニアから、
交換するタイヤのセットをメカニックに指示が出たり、割と淡々としている。
12位からのスタートであったが、
スタートドライバーのアンドレアカルダレッリは、
トップグループとは1秒くらいのタイム差はあるが、
ほかの車とはなんら遜色のない良いタイムで、淡々と周回を重ねる。
20周を越えて、タイヤとドライバー交代の車がピットインし始めると、
仮の順位を上げていき、
とうとう7位くらいまでポジションが上がった時、
24周を越えて、
あとどこまで走らせるかどうかで、
ドライバーにタイヤの様子を無線で尋ねたところ、
何回目かの交信で、
ガチャガチャと大きな音がアンドレアの声に混じって入ってきた。
と同時に、モニターに、#35 KeePer Kraft SC430が、
バックストレートで大きく失速している様子が映し出された。
何かトラブルが発生したらしい。
今にも停まるかの様子だったが、それでも自力でピットにたどりつた#35は、
すぐにピットに中に入れられメカニックが故障の様子を見る。しかし、
じきに、橋本代表が手で×を作って、もう走れないことを私に告げた。
駆動系に致命的なトラブルが発生したのだ。
この瞬間に、
2012年のクラフトレーシングとKeePerのスーパーGTシリーズ戦が終わった。
今回のトラブルにチームのミスはなく、
結果として致し方のないトラブルであったことは付け加えたい。
エンジニア、メカニックさんたち、
チームの皆さんの真剣な
怒ったような、
落胆したような、悲しそうな表情が、目に焼きついた。
あっけない終わりであった。
私は傍観者でしかあり得なかったが、
うっかり油断すると、涙がたまらなく出て来そうで、
しばらくの間、目に力を入れ続けた。
※レースが始まったころ
初めてのサインガードで嬉しそうな後姿。右から二番目のでぶな背中が私。
(ここからの写真は畠中君が撮ってくれた写真です)
アンドレア カルダレッリのご両親がイタリアから来られていた。
20周を過ぎて、ドライバー交代に備える国本選手。
・・・・・
しかし、走ることは出来なかった。
モニターに映し出されるスローダウンした#35
それでも、やっとのことでピットに返ってきた#35
すでにダメが出ているが、
みんなに真剣に「なんとかならないか」と真剣、全力。
まだ元気に走っている時の#35の姿。
いつもの中村カメラマンが撮る。
来年こそは。
絶対に来シーズンこそは!
奥歯をかみ締める。
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2012年10月28日(日曜日)
10.28.最後まできっちりと悔いのないレースをやること
今日は決勝です。
朝インターネットで見た天気予報では
12~18時の降水確率が50%だったので、
ひょっとしたらレースが終わるくらいまでは雨が降らない可能性もあると、
淡い期待を持ったのは、間違いだった。
もてぎサーキットら到着したら、
すでにフリー走行が始まっていたので、
またサインガードに座らせてもらった。
チームの無線を聞くのも初めてであったし、
ピットとドライバーの会話も手に取るようにわかって、
すごく面白かったのだが、
じきに雨が降ってきた・・・。
すぐに雨粒は大きくなって、あっという間にコースはウェットとンディション。
でも考えようなのかもしれない。
ドライでセットが決まりきらなかったのだから、
いっそのこと、雨のセッティングに変えたところで、
ひょっとしたら、意外と、ピタッと来るかもしれない。
またまたそんな淡い期待は、たぶん、裏切られるのだろうけど、
思うだけなら、私の勝手だ。
どこで歯車が狂ったのか。
ただでさえ雨にはそれほど強くないタイヤで、
12位からのスターと。どこまでいけるのか。
いずれにしても最終戦は、みんな行けるところまで行きたいと気負ってくる。
ただでさえ雨の中のスタートは荒れるので、
序盤、先頭グループで波乱が起きるかもしれない。
最後まで生き残っていれば、
いいところでゴールできる可能性ある。
きっちりと悔いのないレースをやることだろう。
もうすぐスタートだ。
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