2013年01月06日(日曜日)

1.6.前編・キーパーラボ卒業生と1,155ポイント

船渡君が和歌山県田辺からキーパーラボにやってきたのは約三年前。
(船渡君の船の漢字がもっと難しい漢字なのですが
なんとも字を探せませんでした。とりあえずこれで勘弁して下さい)

 

石油販売会社「紀洋石油株式会社」を経営しているお父さんが、
ガソリンスタンドだけでは今後の発展性がない。
次男である彼には、
今後も伸びるであろう洗車･コーティングの事業を身に付けて、
現有のスタンド、2軒のキーパープロショップの中で活かすことと、
将来的には洗車･コーティングの専門店での展開を見通して、
キーパーラボで彼を従業員として仕事をさせて、
勉強させることを依頼してこられた。
私はこの申し入れを、紀洋石油さんの息子さんとしてではなく、
ごく普通の従業員さんとして雇用することでお受けすることにした。
以前にもこれに似たような例はあったような気はするが、
事実上、初めてのことだった。

 

実際、彼、船渡君がアイ･タック技研㈱に在籍中、
2軒のキーパープロショップを運営する会社の息子さんであることは
全く気にせずに訓練もし、役職も決めたし、勤務先を決め、変更もした。
彼は特に目立つ存在ではなかったが、
最後の半年は技術的にもっとも厳しい足立店にサブチーフとして勤務させた。
ある意味仕上げの意味があったことは事実だ。

 

その彼が、和歌山県田辺市の紀洋石油さんに戻ったのは昨年の11月初旬。
お父さんである社長がわざわざ起こしになって卒業のご挨拶をいただいた。

 

会社に戻った彼が今後どのようにしていくのか、
私達が関与する事でもないので、しばらく忘れていた。

 

突然、年末の第11回キーパー選手権で、
彼の会社の「セルフ白浜インターSS」が、
1155ポイントを施行して、
暫定ではあるが全国第2位を獲得して、みんなをびっくりさせた。

 

クリスタルキーパーも4年目になって、
当初からの施行店ではリピートが重なってきており。
キーパー選手権での施行ポイントもうなぎのぼりに増えてきている。
特に今回から4種のキーパーコーティングに加えて
ガラスフッ素、ホィールコーティング、ヘッドライトC&Pなど
アラカルト商品もポイントにカウントされることになって、
5年前キーパー洗車権が始まった頃の二倍以上のポイントで争われている。
そんな中での全国第2位は、
本当にすごいことであり、驚異的と言っても過言ではない。

 

その紀洋石油株式会社、
セルフ白浜サービスステーションにお邪魔して取材をしてきた。

 

紀洋石油さんに戻ってコーティング課・課長となった彼がまずやったのは、
11月10日くらいか、
2軒のSSのスタッフさん全員に集まってもらい、
自分がキーパーラボで毎日やってきた「手洗い洗車」と
「キーパーコーティング」の実際の作業を見てもらった。

 

彼の作業を見た他のスタッフさんのその時の印象は、
「無駄がまったくない！ 手際がいい！ 速い！」
「早いのに、完璧にキレイだ。うまい。すごい。」

 

などなど、皆さんその技術の高さに驚き、
彼らの手洗い洗車とキーパーコーティングのイメージを
完全に変えてしまったようだ。
それまでは、
手洗い洗車も、ビュアやクリスタルキーパーも、
手間がかかって、時間もかかる、面倒な作業であると思っていたが、
みなさん、これなら「やれる」と思ったようだ。

 

それから、11月下旬までかけて、
一人ずつ白浜インターSSに来てもらって、
あるいは、もう一軒のキーパープロショップ田辺SSに彼が行って、
洗車とピュアキーパー、一級資格者にはクリスタルキーパーも、
マンツーマンで作業を教えた。
みなさんそれまでよりもはるかに「うまく、速く、」やれるようになって、
12月のキーパー選手権にとりかかったのです。

 

「まず技術を」は、KeePerのセオリーである。
これはPROSHOPもLABOも変わりなく同じセオリーである。

 

船渡君がキーパーラボにいる最後の半年間いた足立店には
技術と品質について最も厳しい矢島課長と、
そのうまさと速さには定評のあるスーパースター佐藤玲と内藤和也がいる。
船渡君は足立店に就いて、
まず彼らの「タッチ数の少なさ(船渡君の表現)」に驚いたそうだ。
一拭きの正確さ、
一発でキッチリ拭き上げる正確さが、
拭き上げのタッチ数が非常に少なく済んで、
無駄がなく、手際が良く、上手く速い！作業になるのだろう。
ハイレベルのスタッフがいる現場は、周りのレベルまでが高くなる。
通算4軒のキーパーラボ店舗を経験した彼は、
「店長、チーフクラスはみんな本当にうまいと思ったが、
足立店では、それよりもうまい一般スタッフがいて、
それが足立店の強さだと思った。」そうだ。

 

セルフ白浜SSで、まず技術を統一し、
つまり施行品質と速さを一定水準にした。
と同時に、スタッフが彼の技術を目の当たりに見て、
すっかり彼を信頼し、着いて行こうと思ったことが大きかったのではないか。

 

同時進行で、
社長が、スタッフ全員の車にクリスタルキーパーをかけさせた。
家族の車にまでクリスタルキーパーをかけさせた。
すでにかけてある車も、今一度かけさせて、
その良さ、ツヤの良さ、水はじきの良さを再確認させ、
自信を持ってお客様にご案内できるようにした。

 

その自信で、親類縁者を含め、知っている人に営業をかけたのだ。
社長が先頭になり、
メインバンクには銀行割引？を作って営業し、10台ほど予約を取った
社長のゴルフ仲間には、
11年乗って28万km走った自分の車が、
クリスタルキーパーをかけているが故のツヤの良さを見せ、10台予約を取った。

 

※11年乗って28万kmなのに異常にツヤのある社長車

 

 

とにかく、みんなで、60台ほど営業で予約を取った。
社長いわく、
ガソリンの営業は、本当に周囲にしか出来ないし、
車検も、オイルもその時期が来なければ必要ではないので
こちらの思った時に出来るものではない。
その点、クリスタルキーパーの営業は、
かなりの範囲に、こちらの思った時に、思った人に誰にでも出来る。
ガソリンスタンドで随時に誰にでも営業できる商品は少ない。
みなさんもっと営業すればいいのに。

 

※営業先のリスト(個人情報なので写真を加工してあります。)

 

 

12月の選手権開始前にしたことはここまで。
なにせ、11月中旬から本格的にまず技術の整備を始めたので、時間がない。
他のキーパープロショップさんのように集中予約キャンペーンはやれなかった。
その代わりに技術の訓練と同時進行で「営業」をやったのです。

 

さぁ、ここから12月の本番です。

 

あとは「後編・キーパーラボ卒業生と1155ポイント」を明日書きます。
スタッフの皆さんのご紹介もします。

 

※船渡コーティング課･課長

 

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