谷好通コラム

2013年07月08日(月曜日)

何年前のことだったか憶えていませんが、
それがあったのは10月15日でした。
朝、家を出かける時に
「今日は、外食をしよう。二人でお誕生日祝いをしよう。」
と言って家を出たのでした。

私は仕事が大好きで、
本当に仕事が大好きで、
その日は大事な約束をしたのに、
仕事を始めると、大好きなので、仕事は面白いし、集中して、
お誕生祝いの外食のことなんて、
コロっと忘れてしまいました。

私は仕事をさせたらいけません。
仕事以外の全部を、すっぱりと忘れてしまいます。

その日も、そんな風で、
仕事が終わる夜8時くらい、
仕事のそばにいた二人の幹部に「いっぱい飲もうか」と言って、
近くの汚い居酒屋に飲みに行ってしまいました。

そして夜10時くらい、家に電話をしたのです。
「畠中君と鈴置君と飲んで、もう終わるから、迎えに来てよ。」
そう言ったら
電話の向こうで沈黙がありました。
しばらくして
「今日、外食しようって言ったから、待ってたのに・・・・」
声が詰まっています。

私は本当にバカです。

連れ合いの誕生日に、外でおいしい物を食べようと誘っておいて、
大好きな仕事をしたらみんな忘れてしまって、
悪い三人組で、近所でも一番安い居酒屋で、飲んだくれてしまって、
「迎えに来て。」なんて、

なんて・・恥さらしでしょう。

そんなひどい事も、いっぱいしながら、
仲間達と飲んだ酒は、
でも、一度も後悔しませんでした。
安い居酒屋で飲んで騒ぐのが大好きです。

何年か前に、誕生日の外食デートをすっぽかして、
悪い三人組と飲んで、騒いだ、
地域で一番安い、でもそこそこ何でも美味しい飲み屋。
私の一生はずっと、こういう感じなんでしょうね、きっと。

久しぶりに、その安い居酒屋で飲みました。

あの日の悪いやつら。
でも、写真には写ってないけど、今日はもう一人「賀来君｣が一緒に飲んでます。