2013年08月13日(火曜日)
8.13.「塗装面改善方向性」ピュアキーパー編
車の塗装は丈夫なものです。
特に最新の科学技術で造られた現代の塗装は優秀です。
それでも、
塗装は有機物なので、
裸のままでは「紫外線」とか「酸性雨」によって、
二三年目から徐々に傷んできます。
傷み始めたら、どんどん加速的に傷んでいきます。
それを防止するために、昔から、
艶出しの意味も含めて
「WAX」が車の塗装には塗られてきました。
WAXが塗装の上で身代わりとなって紫外線を受け、酸性雨に打たれ、
塗装を守ってきたのです。
しかしWAXには致命的な短所があります。
車に塗られる各種のWAXとは、基本的に油分の混合物であり、
塗装の上に塗られても乾いて固まるだけで、
WAX成分の分子的な結合はしていません。
分子的にバラバラのまま乾いて乗っているだけです。
しかし、そのおかげでWAXには流動性があるので、
ある程度凸凹の塗装の表面でも、
WAXの表面が平らになり(セルフレベリング効果)
非常に良いツヤを出します。
熱せられれば、溶けて流れ落ち、
雨がかかれば、窓ガラスにギラギラとした油膜を作ったりもします。
また、WAXの上に汚れが乗れば、
WAXは分子的な結合を持っていないので、
その汚れがディーゼルばい煙など油成分が混じった油性の汚れならば
WAXの膜の中に容易に浸透していきます。
そうすると、
WAXの膜全体が汚れて、
黒く汚れたWAX膜になってしまいます。
単なる汚れが塗装の上に着いただけならば、
洗剤で洗えば簡単に落ちるのに、
汚れてしまったWAX膜は、これはなかなか取れません。
車の上でとても汚く見えます。
これが「水垢」とみなさんがおっしゃっているものです。
「水垢」とは「汚れたWAX膜」のことです。
この水垢はすごく落としづらいので、
昔から「コンパウンド」や「アルカリ洗剤」が使われてきました。
これらの水垢落とし剤でゴシゴシ擦れば水垢は落ちますが、
汚れたWAX膜=水垢は、
膜全体が汚れているので、膜全部を落とさなくてはキレイになりません。
つまり、水垢がくっついている塗装そのものもゴシゴシ擦ってしまいます。
塗装を直接「コンパウンド」や「アルカリ洗剤」で擦れば、
塗装はひとたまりもなく傷んでしまいます。
しかし、WAX汚れを取りながら=塗装を傷めながら、
次なる新しいWAXを塗っていくので、
セルフレベリング効果で傷が埋まり、見た目のツヤがまた出てしまって
残念ながら、塗装が傷んだことに気がつかないものです。
すなわち、塗装が傷むのを防ぐために塗ったWAXが、
塗装を傷めなくては取れない「水垢=汚れたWAX膜」になって、
それを取るために、逆に塗装を傷めてしまっている矛盾があります。
WAXで手入れをすればするだけ、車の塗装そのものは傷んでいくのです。
もう20年近くも昔の話ですが、
塗装に対して非常に危険な「苛性ソーダ」を使かった「水垢取り洗車」が、
急速に塗装の劣化を進めて、大きな被害を出したこともありました。
実は、KeePerの原点は、
この粗悪な水垢取り洗車との闘いでもあったのです。
最初のKeePerは今の「ピュアKeePer」で、
ポリマー(高分子重合体)で出来たコーティングです。
当時はこれを単に「キーパーコーティング」と呼んでいました。
ポリマーとは分子同士が結合して巨大な分子量を造り上げているものです。
塗装の上にWAXの代わりにポリマーを塗って膜を作ります。
ポリマーの膜は、紫外線や酸性雨から塗装を守ります。
第三者機関での塗装保護耐久テスト「ウェザーサンシャインテスト」では、
その能力はWAXを大きく上回るものであることが実証されています。
また、
ポリマーの膜は分子同士が結合して出来ており、
表面に油性分を含んだ汚れが乗っても、
ポリマーの膜の中にしみ込んでいかず、汚れは膜の表面にとどまります。
だから、WAXのように膜全体に汚れがしみ込んでできた水垢にはならず、
良質な洗剤などで洗えば、油汚れが着いても容易に落とすことが出来ます。
しかし、ポリマーも塗装と同じように有機物であり、
塗装の身代わりとなって徐々に傷み、
またその表面が汚れてきます。
ある程度の時間が経ったら、
ピュアキーパーを同じように施工します。(目安として3ヶ月)
ピュアキーパーに使う「ファイナル1」及び「ホワイトロン」は、
ポリマー被膜の表面の一部を、
簡単に入れ替えることが出来ます。
このことで、ある程度の汚れ落としを果たすことができます。
(汚れが多ければ前もって爆白ONEで汚れを減らしておく)
つまり、ポリマーの膜を一定に残したまま汚れを取り去る事が出来るのです。
つまり、塗装そのものの表面を直接擦らずに汚れを取り去る事が出来るのです。
しかもこの作業で、汚れを取り去ると共に、
ポリマー被膜を足し加える事が出来ます。
繰り返しの施工でポリマー被膜の厚みが増すのです。
前述にWAXは分子同士が結合していないので流動性があり、
凸凹の塗装に塗られてもセルフレベリング効果で、ツヤが出ると書きました。
とすると、分子同士が結合しているポリマーは流動性がないので、
当然、セルフレベリング効果がなく、
ポリマーは、セルフレベリング効果を持つWAXの様には艶を出せません。
しかし、ピュアキーパーの場合、
繰り返し施工でポリマーの膜の厚みが増すので、
多少凸凹がある塗装表面でも、
平らに埋まっていく効果があります。
ピュアキーパーのポリマーで
塗装をコーティングする事によって、
汚れても、塗装の表面を直接擦らず汚れを取り去ることが出来て、
かつ、繰り返すことによって、
塗装表面の凸凹を埋めて平らにし、どんどんツヤが増してくる。
そんな繰返すほどに塗装そのものが改善されてくるような効果を、
ピュアキーパーは持っています。
この効果は「塗装面改善の方向性」という特許になっています。
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