谷好通コラム

2013年10月25日(金曜日)

10.25.ハッピーな接客で優勝した有田裕美さん。

昨日は福岡でJXエネルギーさん、いわゆるENEOSさんの
ドライブウェーサービスコンテストの、技術部門に参加させていただきました。

キーパーコーティングの一番人気商品であるクリスタルキーパーを、
実際の車を使って施工し、技術を採点して優勝を決めるものです。
その中で私達のスタッフが採点をさせていただくのですが、
元々は私達が技術をお伝えした方々の技術を採点させていただくわけなので、
ある意味、自分自身を採点することでもあり、緊張します。
それに、
全九州から選りすぐられて出場の21人の選手の皆さんですから、
どの方も本当に上手な方たちなので、
優劣をつけるのが非常に難しく苦労します。
そこで、
「出来ていない。少し出来ていない。出来る。きちんと出来る。上手い。」
この5段階の上に、「ものすごく上手い。」ランクを設定をして、
上手い人ばかりの人の技術コンテストで、
少しでも差が出るように工夫をしていました。
私が指示をしたわけではありません。みんなが考えて、やっていました。

技術は、普段どれだけの台数を施工しているかのかが、
技術の確かさだけでなくスムーズとか、動き全体に出て、
いかにも上手いと感じさせるキレイな動きとなって表れるようです。
高いレベルの戦いを制したのは、
販売実績も抜群のマツハヤ石油㈱有家SS、山本所長でした。
しかし、キーパーを始められてまだそれほど間がないSSさんも、
上位に入賞していたのは、その店舗が技術を重視されている証であって
今後はどんどん実績が上がるはずです。

「技術部門」はガチンコの技術の優劣の勝負ですが、
前半に行われた「接客部門」は少し違います。

接客もある意味、立派に技術の一つですが、
相手がお客様という「人」なので、
技術の優劣のようにデジタルだけでは判定出来ない部分もあります。
「好感」という部分はやはりアナログです。
そして、もう一つそれに加えて、創意工夫が入ってきます。

「技術」は、創意工夫が往々にしてマニュアルから外れることになり、
「我流に走る。」ことになって、ほとんどの場合、
品質の面、効率の面の両面においてマイナスになってしまいます。

しかし「接客」は、一応の流れとしてのマニュアルはありますが、
創意工夫は真心のこもった行為としてプラスの効果をもたらします。
ただし接客においても禁止事項、必須事項があるので、その部分を除いてです。

接客部門では、やはり洗練度と好感度において定評があり、
前評判も高かったマツハヤ石油㈱D.D.セルフ大村駅前SSの山田美咲さんが、
優勝候補の筆頭でした。
実技でもその実力は秀でていて本命を感じさせました。

どころが、ダークホースが現れたのです。
その接客は、身振り手振り、表情が豊かで、
明らかにマニュアルからはみ出ている部分も多々ありました。
しかし、キッチリ決めるところは決めています。
二百名近い観衆の前で、度胸満点の、ハッピー接客を見事に演じるのを見て、
「わぁー、こんな子を育てる店に行って見たいな。」と、つぶやきました。

そして、コンテストの成績発表です。
しかし”二位”で、マツハヤ石油㈱の山田美咲さんが呼ばれた時、
「えっ?　なんで二位？」という空気が流れました。
しかし、
それに続いて、
あのハッピーな接客をやって見せた
㈱ゼロワンのD.D.ゼロワン・コーダSSの「有田裕美さん」が呼ばれた時、
二百名以上の観客からどよめきが起こり、拍手が沸き起こりました。

私も「へぇ～、ENEOSさんは、こんな洒落たことをするんだ。」と、
少しジンと来ました。

マツハヤ㈱の山田美咲さんは実力と好感度において素晴らしかったが、
さらに創意工夫して、
見事にハッピーな接客を演じた有田裕美さんを優勝させたのは、
人間力を大切にし尊重するJXエネルギーの力をほうふつとさせ
本当は最も強力であるその経営姿勢を如実に感じ取った出来事でした。

素晴らしいコンテストでした。
ほとんど一日中雨の中、200名以上の方々が、
真剣にコンテストに参加され、応援して、盛り上がった一日でした。

雨の中で、しかもテント張りの環境の中、
コーティングの技術コンテストが出来ること自体、
KeePerのすごいところでもあります。(手前味噌でした)

朝からの雨はけっこうすごかったですよ。