谷 好通コラム

2013年10月26日(土曜日)

10.26.行列の出来るラーメン屋は、美味いから。

初めに申し上げますが、
最初は、ラーメンの話を書くつもりではありませんでした。
でも、違う話を書こうとして、
ちょっとだけラーメンの話を初めの部分にだけ書いたら、
また、いつものラーメンの話しになってしまいました。
すでに安手の古典の域に入ったかのようなラーメンの話、
とりあえず書いてしまったので、とりあえず、載せます。


 

 

行列の出来るラーメン屋がよくありますが、
たくさんのお客様がそのラーメン屋に行列を作る理由は、
例外なく、美味いからでしょう。
行列を作っているお客様は、たぶんリピーターが多く含まれている筈です。
「美味しかったからまた食べに来た」
そんなリピーターがいっぱい来るから、
その店が持っている集客力の何倍ものお客様が来て、
とても店に入りきれずに、行列になってしまうわけです。
行列の原因は、
「美味しかったからまた食べに来た」
あるいは「美味しいと聞いたので、食べに来た」でしょう。
いずれにしても
行列が出来るほどの大繁盛店は、「美味しい」の一点に集約されます。

 

店が繁盛するかしないかは、
リピーターの数が多いかどうかで決定します。
集客はたくさんのリピーターを造る為の手段の一つでしかなく、
リピートしていただけるお客様が作れなければ、
いくら集客しても来店客数はまったく増えません。

 

反対に集客力がなくても、
新規で来店されたお客様が、
確実にリピーターになりたくなるような美味しいラーメンを作り続ければ、
間違いなく繁盛店になります。
立地とか、販売促進とか集客に係わる要素は、
リピーターの積み重ねによって繁盛店になるまでの時間に影響するだけです。
繁盛店になれるかどうかの分岐点は、
お客様がリピートする美味いラーメンを作れるかどうかの一点です。

 

なぜ、ラーメン屋はそうなのでしょうか。
それは「美味いラーメン屋」と「美味く”ない”ラーメン屋」があるからです。

 

ラーメンの材料は麺であったり、
スープを作る野菜や、しょうゆや、肉や、豚骨やいっぱいの材料があって、
どんな材料の使うかの選択肢はそれぞれでしょうが、
それらの材料をどう調理するかの腕、つまり技術で、
味の良し悪しが決まるのでしょう。

 

ラーメンは、材料を買ってきて、
ラーメンという商品は、その店舗で作ります。
だから、どこかの工場で造られたものを販売するだけの店舗のように
販売する商品の付加価値が一定で、他の店舗と同じであるわけではありません。

 

販売している商品の付加価値の大半は、その店舗で造り上げるわけですから、
同じような材料を使っていても、
その店の職人さんの腕、技術によって
ラーメンの付加価値”味”が大きく変わり、
まるで別の商品になってしまいます。
美味いか、美味くないか、あるいはまずいか。
それで、
行列の出来る大繁盛店と、
まるでお客様が入らないダメな店の差が明確に出ます。

 

洗車とコーティングに似たようなことが言えます。
洗車とコーティング、とりわけコーティングは技術が必要です。
コーティングも材料は買うことが出来ますが、
それを使ってキチンと上手く施工しないと、
キチンとした美しさとツヤを持つコーティングにはなりません。
つまり、美味いラーメンのようにはなりません。

 

しっかりとした技術があってこそ、
キチンとしたコーティング、つまり美味いラーメンになります。


 

この続きは、また明日書きますが、
ラーメンが出てくると、どうしても同じようなストーリーになるので、
何とかそれを脱して、新しいストーリーにチャレンジしてみたいと思います。

 

富山に来ています。
途中のひるがの高原あたりの山は紅葉が始まっていました。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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