2016年02月04日(木曜日)
2.04.「昼」と「夜」の違いと、人のコミュニケーション
インフルエンザの特効薬「タミフル」の説明書きに、
「発症してから5日間、解熱してから2日間は、
感染の恐れがあるので登校させないで下さい。」と、ありました。
こういうものは子供が主語であるのはいいですね。
いずれにしても、私が登校ならぬ出社ができるようになるのは、
あさってからになります。
明日もう一日、家でじっとしています。
昨日と今日、感じたのは、昼と夜の時間の長さがまるで違うことです。
昼間は、部屋が陽の光で明るくて、さわやか。
だいいち、昼は「昼ごはん」があって楽しい。
夜はテレビも怪しい番組しかやっていないし、
昼間寝ちゃうので、夜、なかなか寝れないし、
それに昼は、テレビも普通にやっているし、電話も来る。
それより何にもまして、メールが次から次へと届きます。
こちらも時間がたっぷりあるので、
小さな提案とか、自分で名案だと思ったアイデアを、
メールで店舗に直接送ったりします。
そうすると、すぐにではありませんが、必ず返信が来ます。
するとちゃんと自分の意見が書いてあるから、こちらも張り切ります。
コミュニケーションは、本心の言葉をストレートに交すから成り立つのですね。
今日の店舗のみんなとのコミュニケーションは、
行きかったメールの総数50通以上はあり、小気味よくって軽快、建設的でした。
話題は「融雪剤、落とします。」です。
たくさんのやり取りの上で、みんなが納得して合意し、
雪の降る地方の店頭とか、ドライブショップのレジの横とか、
融雪剤を心配な人に読んでいただける場所に置くことにしました。
融雪剤(塩化カリウム)の部分は、
塩化カルシウムも正解なので併記するか、両方とも書かないか、迷っています。
このデザインシート、気に入った人がおられましたら、
LABOをPRO SHOPに変えて、実費で造りますので、
営業担当者に言いつけてやって下さい。
現場の子達たちとのコミュニケーションは、ストレートで大好きです。
ポンポンポンと本音で話してきます。
それで、けっこう自分の意見を言う子もいて、
反省させられたり、感心することも多くあります。
コミュニケーションは、
お互いに本心を交わさなくてはコミュニケーションになりません。
他人から言われたので、合意していないのにその場の都合で賛成したり、
他人からの指示を、自分の意志とは違うのに、行動したり、
他人の意志や命令に従うことを国語辞典で「服従」と言います。
これは必ずしもいけないことではなく、
辞典に書いてあった例では「山ではリーダーに服従する。」は正しいことであり、
軍隊や集団演技などでは、自分の考えとは関係なく決まった行動を取るべきです。
しかし、
協働で仕事をやって行く会社ではすべてにおいて「合意」が重要です。
それぞれがキチンと、それぞれの本心としての意見を出して「合意」すべきです。
その場の都合で自分の意志に反した同意では、
仕事で一番大切な「合意」が、ニセモノになってしまいます。
合意したはずの行動が、あれは本心ではなかったと合意を否定したら、
みんなで進めて行くはずであった行動がバラバラになってしまいます。
どんな細かい事でも、
「合意」が大切です。
逆に言うと、
どんなに会社が大きな組織になっても、
「合意」による行動が崩れていなければ、組織の力は崩れません。
しかし、
その場の都合で本心ではない「表面的な形だけの同意」を繰り返していると、
いつの間にか、その積み重ねが根深い「不信」に成長してしまい
取り返しのつかない事態を起こすことになります。
「合意」は、
どんなに細かい事にでも求めていきます。
経営トップである私が、会社の微々たる様な細かい部分にまで関心を持って、
あくまでも同意を得ながら進められれば、まだまだ成長できるはずです。
私が”大物”にでもなって細かい事に興味を失ったら、そこで終わりでしょう。
さらに、
会社のコミュニケーションが、
本心ではなく「他人の意志に従う」だけの本心ではなく交されるようになったら、
針の孔のような綻び(ほころび)のそこから崩壊が始まることは、
たくさんの会社や組織の歴史が示している様に事実でもあります。
ひょっとして、その綻びをみつけたら、それが小さなうちに繕う(つくろう)か、
思い切って大手術をすべきか。
この会社もそんな決断をしなければならない時がいつかやってくるかもしれません。
そんなことがあるかもしれません。
インフルエンザで、隔離状態になった昨日、今日、明日、
現場の子達と久々に、たくさんのメールでやり取りをしたら、
いろんなことを考えました。
ベッドの布団でゴロゴロしているこの二日間。
自分が三日間突然いなくなっても、
何の支障もなく動いている会社の在り方に幸せを感じるとともに、
“小物”の私に、一番の友は、やっぱりチーちゃんでした。
しかし、なぜすぐにこうなるのでしょう。
まったく歯は立てないので痛くないのですが、噛みたがります。
にらむなっ!
ずっとつき合ってくれました。
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