2016年06月25日(土曜日)
6.25.ネガティブキャンペーンは強い。特に「損だ」は強い。
イギリスが国民投票でEU離脱を決めて、
円が急騰し100円を切りました。
株も暴落して、KeePer技研㈱の株もこの日の午後だけで86円も下がりました。
世界中の経済が混乱するのではないかと心配です。
イギリスの国民が世界中からEU残留を求められながら離脱したのは、
主張は色々ありましたが、
「EUの一員でいると”難民”・”移民”を国内に受け入れなくてはならず、
移民が安い労働者として住み着くと、多くのイギリス人が職を失い失業する。損だ。」
ということらしい。
イギリスに元々住んでいる人々が、
後から住もうとやってくる難民・移民のために失職と言う「損」を被る
「損だ」という被害者意識がパワーとなったようです。
被害者パワーは歴史的にも強いパワーで、
世界を大きく変えてきました。
有名な話で、
ヒトラー率いるナチスドイツが、ユダヤ人を大虐殺し始めたのは、
商売に長けていたユダヤ人が、金と富を独り占めしているから、
アーリア人などドイツ本流の民族が貧しく、生活が苦しいのだ。
ドイツ人が貧しく苦しんでいるのは、
損をさせられているのは、ユダヤ人のせいだ。殺せ。
ということだったらしい。
損をされられている被害者としての論理は、
いつも正義として主張される。
今のアメリカ大統領選挙で、共和党の候補者となったトランプ氏の主張も、
たとえば、
アメリカは日本を守ってやるだけで、
日本はアメリカを守らない。
日本を守る為にアメリカの金を使うのは一方的な損だ。
あるいは、
難民、移民を受け入れるのは損だ。と言います。
「損をしているぞ。」は、大衆に対して非常に大きな説得力を持つようです。
商品の宣伝広告で言えば
「ネガティブキャンペーン」がそれに当たるのでしょう。
自社製品に対する”競合商品”を
「自社商品に比べて、他商品はこんなに悪い。ダメな商品だ」とし、
こんな悪い商品を買うと損をする。という悪口宣伝です。
アメリカの宣伝などではよく使われるようです。
大統領選ですら相手候補の悪口をガンガンやり合うので、
一般の商品の宣伝では、
当たり前のように悪口宣伝「ネガティブキャンペーン」をやるのでしょう。
「KeePer」は、これをやりません。
類似他商品と同じ条件で比較実験をすると、
KeePerのコーティングとしての性能の高さを一目瞭然で示せますが、
それをやると、お客様の車に今施工してある他コーティングを否定する事になり、
それを施工した自動車屋さんなど業者さんを否定する事にもなります。
これは大きな意味では、
ユダヤ人を殺せと言ったナチスと変わらなくなってしまいます。
プロ同士では実証で試験をやることはありますが、
一般の人相手には決してやりません。
考えすぎかもしれませんが、
KeePerはネガティブキャンペーンはもちろん、比較広告もしません。
他者を悪く言わなくても、自製品の良さをキチンと伝えれば十分だと思うのです。
その方が、特に日本の価値感にとっては
多くの人に指示をいただけるものと思ってそうしています。
甘いのでしょうか。
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