谷 好通コラム

2016年08月28日(日曜日)

8.28.まず2速を失って、5速、6速、4速が無くなった。

今日はスーパーGT鈴鹿1000kmレースです。
レースはまだ終わっていない時間からこれを書いています。
結論を最初に書いておくと、約100周目にマシントラブルでリタイアです。

 

土曜日の予選は、温度の低い午前中のRC-Fは全車良いタイムだったのですが、
昼からの予選の頃には気温が上がり、路面温度も上がって、
タイヤが合わずRC-Fは不振で、
特に#37KeePerTOM‘S RC Fは15台中14位と、
ほとんど最低の結果となってしまっていました。

 

日曜日の今日、小雨模様で日差しも無く、
低い路面温度で、「これは具合がいい」というはずでした。
14位からスタートして、スタートドライバーのロシターは快調に走り、
他車にいろいろあったにしても良いタイムで、いつの間にか8位まで上がって、
長い今日のレースでは、ひょっとしたらひょっとすると期待が膨らみました。
#36 au TOM‘S RC Fは、#37をさらに増して快調であり、
11位スタートからぐんぐん順位を上げて、
トップに5秒遅れの2位を走っていました。

 

8位の順位は、誰かがちょっとした接触事故をして、
また11位、12位まで落ち、しばらく小康状態が続いたのですが、
しかし100周目ぐらいに、急にスピードダウンした#37がテレビモニターに映り、
ドライバーからピットへ連絡では「速が無くなった。」そうでした。
この車は6速のパドルシフトのギヤで、
スタートの時に1速を使うだけで、2速から6速でコースを走ります。
2速はヘアピンとかシケインの低速時だけで、
ここは3速で行く方法もあり、何とかなりますが、
2速が壊れた時に金属の破片がシフトケース内に飛んでいれば、
走っているうちにギヤに噛んで次から次へと壊れていくはずです。
そういっているうちに、5速が無くなったと連絡が入り、
続いて6速が壊れ、最後には4速無くなったといい、
テレビモニターには、
リフトアップされた#37が後ろ向きにピット押し込まれる姿が映りました。

 

まず2速を失い、5速、6速、4速と無くして、
1速と3速しかなくなった車でサーキツトは走れない。

 

レース中にギヤを載せ替えて修理するのは到底無理です。
#37の鈴鹿1000kmはここで終わりました。

 

PHOTO by Yoshifumi Nakamura

 

前回のSUGOでは、
原因不明でリアスポイラーが飛び、
今回はギヤが壊れてリタイアです。
#37は、このところ変ですね。連続で壊れました。
ドライバーのミスでギヤが壊れることは考えにくいので、
車に何か起こったのでしょう。

 

来年からこのRC Fは、新聞発表のように新型のLC Fに変更されますので、
モデル末期と言えば末期です。
そんな事も関係するのでしょうか。
しかしそれならば、快調な他のRC Fの説明が着きません。
やはり、たまたま、#37のリアウィングが飛び、ギヤが壊れたのでしょう。
たいへん残念です。

 

鈴鹿1000kmはKeePerの地元でもあり、
レースの応援の方々がびっくりするくらい来ていただきます。
今回は、全部で230名の方です。
みなさん、交替でピットを訪ね、超間近で#37KeePer TOM‘S RC Fを見ます。
私はピットのテントで皆さんを待って、たくさんの方たちとご挨拶です。
滅多に会えない方と、レースではまとめて会えるので、
たくさんの方と、いっぱいお話もします。
中には変わったありがたい方がいて、
KeePerキャップに私にサインをくれと言われて、
テレまくりながら、生まれて初めての
ホテルのチェックインとクレジットのサイン以外のサインをしました。
しかも、応援に来ていただいていた遠野社長と私との連名サインです。

 

Posted   パーマリンク

ページのトップへ ページのトップへ

  • 最近の記事

  • プロフィール

    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

  • カレンダー

    2016年8月
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031  
  • リンク集

  • 過去の記事

  • RSS1.0

    [Login]

    (C) KeePer Giken. All rights reserved.