2016年10月28日(金曜日)
10.28.自動的にという不便さと理不尽
新聞に載っていた記事に、
今後、ベンツ車はヘッドライトをすべて自動で点灯するようにするそうです。
これは、周りが暗くなってくるとそれをセンサーが自動で感知し、
人が点灯を忘れていたりしても、
車が自動でヘッドライトを点灯するということです。
つまり、ライトのスイッチが「AUTO」だけで「OFF」がないのだそうです。
人間が自分の意志で消すことは許されません。
夕暮れ時にヘッドライトもスモールライトも点けずに走っている車の、
その存在に気が付かずに怖い目にあった経験は誰にでもあります。
特にその車が濃い色のボディだと、存在が判りにくいものです。
なぜ、暗くなってもヘッドライトを点灯しない人がいるのでしょう。
単に点け忘れていることもあるでしょう。
しかし、自分はこれくらいの暗さなら、
ライトを点けなくても走れるから点けないという人が多いのは困ったものです。
(電気代が勿体ないから?)
ライトは自分の視界を確保するためだけに点けるのでなく、
むしろ、他車から自車の存在を判りやすくするためにライトを点けるものです。
つまり自分のためだはなく、人のために点けるものです。
だから、点灯が必要な暗さになったら点灯するのはマナーの問題です。
しかしそれが自分中心の見方しかできない人には理解できないようで、
周囲の人に危険を与えるという迷惑をかけても平気です。。
だから、乗っている運転手の意志に関らず、
車のセンサーで暗くなったら、
自動的に点灯するようにしてしまえと言うのがベンツの方針なのでしょう。
これはこれで、十分に意義のあることは理解できますが、
この自動点灯の仕組みを逆に言うと、
運転手は、ライトを消したい事情がなにかあっても、
自分の意思ではライトを消せないという事でもあるのです。
これは意外と不便であると思うのです。
暗くなってもライトを点けない我がまま者がいる為に、
いつもキチンとライトを点けている者までが、
ライトが消せなくなる不便は理不尽です。
こういうことっていっぱいあります。
一部の我がままな奴の自分勝手な行為で引き起こされる危険を防ぐ為に
全ての人に不自由をかけている理不尽な例はいっぱいあります。
自動的にライトを点け、自分では消せない車は、新しい形の理不尽に思えます。
新聞を読んでそんなことを思いまいした。
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