谷 好通コラム

2017年01月27日(金曜日)

1.27.組織ではなく仕組みとしてのチームワークがいい事もある。

昨年の後半、ラボの新店オープンのペースが急速に上がったのは、
「店舗部」というチームワークの仕組みを作ったことが大きい。
これは組織としての部署ではなく、
ラボの新店を作り上げるための分業の仕組みです。

 

・新店候補情報が出たら、「東西の支社長」が書面だけで第一の判断をする。
・可能性有りと判断したら、すぐ「地元の営業スタッフ」に見に行かせる。
・地元スタッフは地の利を生かして、自分なりの意見で○or×で判断を出す。
・○ならば「両支社長or社長」が見に行き、良ければ出店申し込みをする。
・同時に「事業サポート本部長」が地主さんに賃貸しの交渉に行く。
・また同時に図面を書ける「店舗部専任スタッフ」と支社長が、
プランニング会議で店舗プランを作る。
・店舗部がCADで簡易的図面を造って、設計士に図面化と申請を依頼する。
・店舗部が建築申請と同時に建築屋さんに見積もりを取り、価格交渉をする。
・すべてが揃ったら着工する。
・店長とスタッフの候補の人選は終わっているので、最終人選をする。
・・・・・・・・・
・・・・・
と、ここまでで大切なのは、
場所の判断を、複数の立場から見て素早く決定し行動を起こすこと。
土地の賃貸交渉の担当と店舗プラン担当を別の人間が同時に行うこと。
つまり、
一つの物件に対して、
複数の人間が、別の立場から同時に物事を進めていくことです。
そして関わっている人すべてが、状況の情報を常に共有していること。

 

ですから、別の言い方をすると
複数の人間が分業して同時進行しつつ、共有していくことです。

 

これが、うまく回り始めると、
非常に速いスピードでスムーズに事が進み、昨年末のように、
2か月間に5件もの新店オープンを果たすことが出来ました。

 

この手法を他の事にも応用してみようと、
まず、Webサイトの改善と日常更新のチームを、
Webと電算課、企画のメンバーでチームを作って、作業をスタートしました。
また、人材の採用が、
今までは本社事務所総務のデスクワークになっていたものを、
今の採用ペースでは新店オープンのペースに着いていけないという危機感で、
人材採用チームを東西の支社の中にそれぞれ作って、
新卒は地元の大学、高校への働きかけをすることと、
中途採用を活性化するために
いくつかの積極的な行動を起こすことを決めました。
いずれも今までの枠組みを超えて、
それぞれの立場で同時進行で行動していくとうまく行くように思えます。

 

これからは、組織としてでなく
仕組みとしてのチームワークが、
会社全体の活性化に役に立っていくような気がします。

Posted   パーマリンク

2017年01月27日(金曜日)

1.28.果たして、到達すべき目標は必要なのか。

よく、目標は高く持たなくてはならない。と言います。
それが成功への最も重要なポイントであり、
行くべき到達点として目標を高く掲げ、強い意志を持って、
常に具体的な行動を取ることこそが目標に近づく道だとも言います。

 

私は、これはちょっと違うと思っています。
人が必ず到達するのは「死」であって、
どんなことを成し遂げようと、
どんなものを手に入れようと、
どんなに功徳を積もうと、
それをあの世に持っていくことはできず、
ただ人は死ぬものだと思うのです。
何を残そうと、どんなに立派な功績を残そうと、ただ人は死にます。
また、その人生が長くても、短くても、
いずれにしても有限でしかなく、
時間が無限だとすれば、
それが例えばどんなに長い人生であっても、
しょせんn/∞でありゼロでしかありません。

 

だから、持つべき目標は、
人生の果ての到達点においてではなく、
その過程なのかもしれません。
どう生きたのか。
その人生は、自分以外のすべての人から必要とされ、
すべての人に対して役に立っていたのか。
人に限らず自分以外のすべてのものにとって良かった存在であり、
自分は本当に必要であったのか。

 

変に宗教じみた話をするわけではなく、
これはビジネスの論理そのもののであると思っているのです。

 

たとえば掲げた売り上げ目標に向かって、
みんなで知恵を出し、力を合わせて、
目標の売り上げを達成したとしても、
それは自分たちの努力の結果であり、自分たちのためのものです。
だから翌年は前年よりも高い目標を掲げたならば、
翌年は前年よりもっと頑張るか、もっと売れる商品を開発するか、
何らかの”もっと”が必要です。
たとえば10年間”もっと”を繰り返すのは、
よほど強烈な意志か強運がなければ出来るものではありません。

 

もう一つの方法があります。
お客様に対して役に立つ物、あるいはサービスを、
お客様が買い続けることを必要とする方法で、提供し続けると、
今年初めて買っていただいたお客様が、
翌年もその商品あるいはサービスを買い続け、
翌年も新しいお客様が積み重なって、売り上げは伸び続けます。
お客様が喜んでくれることを”目的”とすればできます。

 

これをストックビジネスというそうです。
お客様にとって良い商品を維持し提供し続けて、
伸びていく売上げに伴う体制をキチンと積み上げていけば、
マーケットの大きさにまで伸びていくのではないでしょうか。
翌年は前年より”もっと頑張る”のではなく、
翌年も前年と同じ付加価値の質を維持して提供し続ける。
それならば出来るような気がするのです。

 

目的を自分の中に持ち続ければいいのですから。

Posted   パーマリンク

ページのトップへ ページのトップへ

  • 最近の記事

  • プロフィール

    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

  • カレンダー

    2017年1月
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031  
  • リンク集

  • 過去の記事

  • RSS1.0

    [Login]

    (C) KeePer Giken. All rights reserved.