谷 好通コラム

2017年04月26日(水曜日)

4.26.技術コンテストが終わり、何があったのか

二月から始まった技術コンテストが今日を最後に終わりました。
今回が四回目のコンテストです。
一回目から四回目まで基本的には何も変わっていませんが、
そのスケールはかなり大きくなっています。

 

昨年までは、
「予選」の次が「地区チャンピオン決定戦」という
トレセン所在地を中心として北から北海道地域、東北地域、
関東地域、中部地域、関西地域、中国地域、九州地域の7地域で、
7戦して、それぞれ一人の地域チャンピオンを選出していました。

 

それが今回は、
「予選」を勝った選手と
昨年と同じように150点以上を出した選手を全員残したら、
出場してくる選手のレベルがすごく上がっていて、
予選に参加した選手のうち全部で千人に近い選手が残って、
7地域に分けただけでは1地域百人以上、多い地域では数百人にもなって
とても、一人だけを選出するチャンピオン戦が成立しない状況になり、
予選の途中で急遽、「予選」の次は、
47都道府県を三つの合県区を造って44県チャンピオンとして、
海外区を1チャンピオンとし、全部で「45人の県チャンピオン」としました。

 

急遽作った苦肉の策ではありましたが、
出場選手からは「県チャンピオン」は非常に好評で、結果オーライでした。

 

しかし、この技術コンテストを実施する側としては、
ただでさえ予選への出場者が増えて、
追加開催の「予選」がかなり増えた上に、
7開催の地域チャンピオン戦が45開催の「県チャンピオン戦」に増えて、
たぶん、昨年の「予選⇒地域チャンピオン戦」合計で約60開催が、
今年は「予選⇒県チャンピオン戦」が合計115開催になりほぼ倍増して、
通常の技術研修会(年間4万人参加)の開催にも差し障りが出るほどでした。
来年はどうするのか、
来年はもっと出場者が増えることが予想されるので、
このままの開催方法では実施不可能になるのは目に見えているので、
早急に対策を考えなければならない。

 

とはいうものの、
コンテストそのものは基本型を変えることはありません。
これからも同じように実施していきます。

 

この技術コンテスト、
最初は、6年前、
長崎のマツハヤ石油の遠野社長(当時)が、
「競争」と「教育」の一環として始められたキーパーの技術コンテストを
私どもの九州営業所のスタッフと私たち幹部がお手伝いさせていただき、
そこで憶えた技術コンテストの手法を学んで(orマネて)
私たちなりの工夫も加えて、
KeePer技研㈱主催(当時はアイ・タック技研㈱)の技術コンテストとし、
ここまでやってきました。
あの頃から基本的には何も変わりません、
参加人数が多くなり、必然的に変更せざるを得なかった部分もありますが、
基本形はあの頃のものとちっとも変わりはありません。

 

一人のスバ抜けた発想と実現力に、
私たちの地道な工夫と共に実現の力が加わって、
たくさんのスタッフの努力と、基本コンセプトが支持され、
今に至りました。
数千人規模のまるで甲子園のスケールを小さくしたような形で、
たくさんのKeePer を使ってお客様に提供し喜んでもらっている人たちの
一つの目標になるような規模の大会にまで進化発展しました。
この「全国チャンピオン決定戦」の45人による準決勝と、
勝ち抜き11人の選手による決勝は、
そのもの自体が感動で、この開催中、何度となく胸が詰まり、
涙が溢れそうになって「みっともない」と自分に言い聞かせて我慢しました。
45人の出場の皆さんも、それに倍する応援の皆様も、
主催のスタッフ達も一人残らずそうだったのでしょう。

 

今大会の特徴は、
なんといっても出場者の技術レベルが著しく上がって、
技術点と時間加点を合わせて162点レベルでは通過できないほどです。
それにみんな凄まじく速くなっています。
つまりみんなうまくなっているのです。
この技術コンテストも回を重ね、選手の皆さんの施工台数が増えて、
習熟度が上がり、うまく、早くなっているのでしょう。
決勝では優勝の安藤裕子選手(北海道)が、合計で170点をマークしました。
たぶん初の快挙だったでしょう。
安藤選手は、技術点でも最高点を取った上に、
競技時間もトップです、
二位の井田選手も技術点が二位で、時間も二位です。
「上手い」は「早い」を地で言ったような展開です。
「早い」は「上手い」でなく、
あくまでも「上手い」は「早い」なのです。

 

みんな上手くなって、凄まじく早なっています。

 

もう一つり大きな特徴は「女性選手」の活躍です。

・「予選」では10人に一人もいないほど女性選手は少なかったのですが、
・「県チャンピオン戦」では明らかに女性が10%近くを占め、
・「全国チャンピオン戦では」準決勝では45人中6人で13.3%になり、
・決勝では11人中3人が女性で、なんと27.2%を女性が占めたのです。
・そしてとうとう全国チャンピオンは女性の安藤裕子選手が、
170点の新記録をマークして初優勝しました。

 

KeePerの施工は「力技ではなくセンスと気配りの勝負」であり、
女性の方が合っているのではないかとは、
私がよく言っていた詩論でしたが、
それを今回の大会では見事に証明してくれたような気がします。
来年の大会では、
最初から大量の女性選手の参加があると、
キーパー技術コンテストももっともっと盛り上がるでしょう。

 

今年の安藤裕子選手はそのパイオニアです。

 

 

以下、あくまでも完全に「女性選手」にかたよった大会写真集。30枚くらいあります。

 

和歌山から出場の山本選手。見事に決勝に進出しました。
すごい動きの選手です。

 

 

山口から出場の阿武選手。競技もすごいけど、とてもいい人です。

 

 

岡山から出場の岡崎選手。動きが大胆でハッとします。

 

 

決勝5位入賞 名久井選手。

 

 

あくびの余裕。

 

 

惜しくも準決勝敗退の後庵選手。去年も全国チャンピオン戦に出場していました。

 

 

またふくれてる。かわいいですね。

 

 

準決勝トップだった井口選手。決勝では2位に。

 

 

何をやっていても許される。

 

 

優勝のコメントしか考えていなかったので・・・

 

 

優勝です。

 

 

最後のファイナリストたちの記念写真には、
本物の新聞記者たちが一斉にフラッシュをたいていました。

 

 

また来年も来てください。

 

 

またふくれてる。いえ、感激して泣いているのですね。

 

 

第一回の技術コンテストで全国チャンピオン決定戦に
ただ一人だけ女性で出場していた岩手の八重樫さん。
こちらも本物のパイオニアです。

 

 

運営のスタッフたち。最後にご苦労様。

 

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2017年04月26日(水曜日)

思うことが多すぎて、逆に書けませんでした。

全国チャンピオン決定戦の準決勝が、
45人の県チャンピオンによって闘われました。
15人ずつ、3回に分けて競技があったのですが、
その数時間とても言い表せないような厳しい緊張感でした。
一人ひとりの選手にたくさんのことを感じ、考えましたが、
あの闘いが終わって、決勝戦を前にして、
かえって呆然として何も頭に浮かんできません。興奮しているのでしょう
すべての戦いが終わってから、落ち着いて書きます。ごめんなさい。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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