谷 好通コラム

2017年05月08日(月曜日)

5.08.解ったつもりと出来るつもりの危険性

人は何かの仕事において”成功”すると
その仕事で使った方法がすべからく”正しい”と思いこんでしまう。
“正しさ”とは成功をよって証明され、
その正しさは年月を経るに従って拡大解釈されて、
その正しさが絶対的なものに成長する。

 

人は自分が何かについてホメられると、
その何かについて、
自分のしたことがすべからく正しいと思ってしまう。
“正しさ”とはホメられることによって確信となり、
拡大解釈されて、それが絶対的なものに成長する。

 

表面づらのことしか解っていないのに、
そのすべてを解ってしまったような気になり、
解ったのだから自分が正しい。に拍車がかかって、
その成功が自分のおかげとすら思い込んで、
その成功の要因が自分にあるので、自分もその成功を出来るものと思い込む。

 

物事の表づらが解って、
その物事を自分が出来ると思い込むのは、
たまたまその物事について成功を経験し、ましてやホメられたりすると
もう確信になって、歪んだ自信になり、的外れのプライドになる。

 

成功は、その瞬間は一番危険な場面でもあり、
ホメられたりしたら、人の勘違いに自分が舞い上がらないように、
要警戒の狼煙を自分の中に上げなければならない。
営業でホメてくる相手からは何も買ってはいけない。との同じ意味です。
解ったつもり、出来るつもりが、
その人の信用を落とす要因となります。自分に要警戒です。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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