谷 好通コラム

2018年05月04日(金曜日)

5.04.スーパーGT富士500kmレース”決勝”

スーパーGTの第2戦。富士スピードウェー戦。
昨日の予選は、
濃霧の天候不良のため、
普段はQ1とQ2の二回あるべき予選が、
1回20分間のみ走行の、1発勝負の予選になってしまったため、
みんなが実力を発揮できぬまま、
我らが#1 KeePer TOM’S LC500は、予選10位に甘んじることになった。

 

しかし、今回のレースは約4.5kmのサーキットを110周廻る500kmレース。
ピットストップも最低2回は必要なシリーズ最長の耐久レースだ。
スタート時点での順位はほとんど関係ない。

 

そう自分を言い聞かせて、決勝レースに臨む。

 

決勝当日の今日は、朝から文句なしの大晴天。
雨が降る気配もまったくなし。

 

朝、サーキットに向かう途中

 

 

レースは、午後2時半のスタートで、
長距離レースなのに、なぜこんなに遅くからスタートするのか理解に苦しむ。
レースが午後5時過ぎに終わって、大ラッシュの中、
名古屋、あるいは東京に帰り着くのは、皆、午後11時過ぎになるだろう。

 

スタートは9位からであった。
予選順位は10位だったから、
きっと上位のどれかの車に何かペナルティが課せられたのだろう。
スタートから何周もスタート順位通りのポジションで周回が進む。

 

スタートドライバーの平川亮選手、
セカンドドライバーのニック・キャシディ選手も、
攻撃的にレースを進め、ルーティンのピット作業も速くはなかったが、
順調に進み、ニックが走り終わる頃には6位にまで順位が上がっていた。
最後の平川亮選手がコンスタントに6位のポジションで周回を重ねるうちに、
同じチームの#36 au TOM’Sが、4位のポジションで、
なお、3位に上がるべく、果敢に走っていた。

 

しかし、なかなか順位をひっくり返すチャンスは来ず、
110周の内、105周を越した時点で、
いつものようにサーキットを後にした。
(ゴール後の脱出ではサーキットを出るだけで1時間はかかる)
しかしサーキット出口にごく近い場内スピーカーが、
驚きの内容を叫んでいた。

 

まず#36 au TOM’Sが、
前を行く#6を抜いて3番手に上ってゴールしたこと。
スポットで出場のジェームス・ロシターの渾身の走りが身を結んだのだろう。
しかし続いて、耳を疑うようなことをスピーカーが叫ぶ。
我が#1 KeePer TOM’Sが、
後ろから追って来た#12カルソニックGT-Rに、
追いつかれ、追い越されて7位に後退したという。
追い越す場面しかあまり見たことがない平川亮選手が、
土壇場で、追い越されたというのだ。信じられない。
ゴール前に出てきてしまった我が身が恨めしい。

 

しかし、逆に、#1が、追い越される悪夢を見ずに済んだのは、
手前勝手ながら、良かったのかもしれない。

 

何かトラブルがあったとしか考えられない。

 

PHOTO by Yoshifumi Nakamura

 

PHOTO by Yoshifumi Nakamura

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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