谷 好通コラム

2018年08月16日(木曜日)

8.16.陸ガメがちょっと大きく成り過ぎています。

アジアの人が来られると、
必ず本社横の名古屋営業所の裏の倉庫に行って
アフリカケヅメ陸ガメのトンボを見に行きます。
彼らによるとこの巨大な陸ガメが「KeePer技研の守り神」と言うのです。
私が冗談半分で直径3cm位の小さな亀を買ってきて、
連れ合いが気の遠くなるほどの手間をかけて育ててくれて、
もう23才、
甲羅の直径約80cm、体重はたぶん80kgにはなったと思うのだけど、
まだ大きく成り続けているようなのです。
この調子で行くと図鑑に載っていた体重を越してしまいそうです。

 

しかし、名前にアフリカ・・と着いているので
日本の真冬の寒さには固まって動けなくなってしまうほど
寒さに弱いのは判りますが
日本の夏は暑すぎる?ようで、
30℃を越すともうグタッとしています。
元気なのは、ちょうどいい温度の春と秋の季節だけです。
寒い冬も暑い夏もあまり動かなくなるのは変温動物の特長でしょうか。
ジッとしている時は、
陸ガメが家にしている物置の角の隅に頭を突っ込んでジッとしています。
そんな時は写真を撮っても甲羅が写るだけです。
特に今年の夏は猛暑で参ったのか、
餌もほとんど食べなくなるほどぐったりでした。

 

ところが今日はそれほど暑くなかったので、
出てきているかもしれないと思ったのですが、
近くまで行くとガリガリと陸ガメが扉か何かをひっかく音がしたので見ると、
やっぱり案の定、出て来ていて、
でも、扉と事務机の引き出しの部分に引っかかって動けなくなっていたのです。
この陸ガメは、とにかく、狭い所を見つけると、
猪突猛進で突っ込んで行って、大抵の物は壊してしまいます。
しかし今回の物は簡単には壊れず、陸ガメは身動きできなくなっています。
体がますます大きくなって、
こんなことがしょっちゅうになってきました。

 

 

連れ合いが「この馬鹿ガメが!またひっかかってるの。」とうんざりした様子。
それでも机をひっくり返して陸ガメを解放した。

 

 

彼は腹が減ったのか、キュウリを二本食べてげっぷをしていた。

 

 

真剣にもっと広い所で飼うことを考えなければならない。
寿命が自分以上に長くて面倒がかかる動物は安易に飼ってはならないことを、
しみじみと思う。
私が安易に勝手に買って来た3cmの陸ガメを、
毎日、毎日、朝夕の世話をして80cm、80kgにまで大きくなって、
ますます面倒がかかるようになった陸ガメを、
連れ合いは途方に暮れる。
「お前なんか嫌いだよ。」と言いながら、
動けなくなって喉が渇いただろうとキュウリを食べさせてくれている。

 

私は軽率な失敗を本当にいくつもしている。
反省だけではなかなか済まない。

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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