2019年06月12日(水曜日)
6.12.昔の事を思い出すことはほとんどないが
私は記憶力が低くいのかもしれない。
私はここ何十年も眠って見る「夢」を見たことが無いし、
昔を懐かしんで、昔の想いに浸るようなこともあまり無い。
昔の人を思い出して「会いたい」と思う事もほとんどない。
しかし、
時たま、昔の心情を思い出させるような歌にあったりすると泣けることはある。
何年か前、ロシア料理屋で
弾き語りのギターを弾いていた人が、
何を思ったのか「インターナショナル」のメロディを何気なく弾いた。
私はウォッカの酔いも手伝って、
急に学生時代を思い出し感情が高ぶって
ボルシチを食べながら涙がボロボロ出て泣いたことがある。
インターナショナルなんてもう何十年も聞いたことが無いが
確かに我が青春のシンボルであった。
あの頃育んだ価値観が、今でも私の根っこの価値観であるような気がする。
奇跡が起こすことが出来るならば、もう一度会いたいと思うのは
一年前に亡くなった山戸女史。
あの絶対的な優しさの人とは、もう二度と会えないだろうと思う。
何か人との出来事があった時は
「山戸さんだったらどうしただろう。」と思う事がある。
答はいつも同じ、あの人だったら間違いなく許しただろう。
考えてみれば、いつも先の事を考えているようだ。
これからのことをいつも考えていて、
自分がこれからどうするのか、何をするのかばかりを考える習慣で、
しかし、そのくせ、未来と言えるような遥か先の事はポヤッとしている。
私は、
昔の事はほとんど思わず、
遥か未来の事も思わず、
私は明日の事とか、来月の事、来月、せいぜい来年の事しか思ってないのか。
そういう自分が、
私は好きではない。
私は、インターナショナルに涙する自分の方が好きだ。
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