谷 好通コラム

2019年06月19日(水曜日)

6.19.知らない人にはさっぱり判らないということ

今日は先日に撮影したTVCMの大まかに編集されたものを見る試写会。
オフライン試写というらしい。意味は解らない。
しかし、今日のこれを見て「これが何か、判る人がいるだろうか。」だった。
あるいは「何をやっているのか判る人がいるだろうか。」

 

真っ白の車が、倉庫の奥で何やら紺色タオルのようなもので擦られている。
数秒後、次に、その車が倉庫から出てきて
廃工場の跡のような水たまりのある汚い所を走ると、
次々と仕掛けから赤、青、黄の大量の色水が
上から横からと次々とぶっ掛けられ、
最後に透明な水がかかって、色水は流されて
「キレイのピーク、KeePer」と声が入る。
これだけだった。
15秒でも30秒でも同じようなもの。

 

「だから、どうしたというのだろう。」

 

KeePerをよく知っている人は、
あの紺色のタオルがレジンクロスであり、
ダイヤモンドキーパーケミカルをコーティングした後、
レジン2を塗ってレジンクロスで拭くので、
レジンクロスで車を拭く場面は
ダイヤモンドキーパー施工の最後の過程である事は知っているので、
勘のいい人なら、レジンクロスで車をこすっている場面を見れば、
ダイヤモンドキーパーの施工がされたのだと気が付くかもしれない。
しかし、よっぽどKeePerの施工を見慣れた人でなければ、
あの場面が「コーティングが掛けられた」を表しているとは、
絶対に判る人はいない。
日本国中に判る人はたぶん1万人もいないくらいで
全く判らない人が1億一千九百九十九万人であろう。

 

KeePerの経験のある人か、よく知っている人は
ダイヤモンドKeePerがよく施工された車に色水をかけても
弾いて汚れないことは想像つくが、
知らない人は、色水を大量にかけられた白い車が、
あまり汚れていないのは、言われなければ気が付かないだろうし、
最後に透明な水をかけてザバーッとキレイになるのは、
そういうトリックなんだろうと思うか、
空きり汚されていない車をあらかじめ用意して、水をかけているのか、
いずれにしても、
連続した場面とは誰も思わないし、
事実、カットごとに撮っているので連続していない。
それは撮影なので仕方ないが、
連続した場面には見えなかった。

 

最初から何をやっているのか判らず、
車に色水をかけても、大して汚れないのは、
少ない量の色水しか掛けていないのだろうし、
最後に透明な水をかけても、ズバッとキレイになる訳ではなく、
色水が透明な水に散って、キレイになるだけ。

 

そして最後の真っ白なボンネットの上で水がじワーッと弾いている場面で、
「キレイのピークKeePer」
KeePerを知っている人でも、
これで何を言いたかったのか解かる人はいないだろうし、

 

KeePerを知らない人なら、
車に興味を持っている人でも
何の宣伝なのかさっぱり解らないので、
何の記憶にも残らないだろう。

 

車に興味のない人ならば、
ただ見過ごすだけで、印象にも残らないだろう。

 

制作者の自己満足でしかない、
駄作中の駄作であると、断言して帰ってきた。
あんなものに何千万ものお金を払うことは絶対にない。

 

広告は知らない人に知らせ、判り、知ってもらうことだ。
判らないことを前提とした広告などあるはずがない。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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