2019年10月29日(火曜日)
10.29.大企業のつもりか、ばかばかしい
小さな会社が、
一人残らずのみんなの力と、
お客様のおかげで
だんだん成長し、月日も経てば構成する人の数も増え、
規模だけからすれば大会社に分類されるようになると、
一人一人においては、
与えられた目の前の分業だけが、自分の仕事になって
会社が造り出している社会への価値=仕事の目的が見えなくなる。
すると、仕事とは、
一連の行動の流れのすべてが同じ目的に向かうことによって、
大きな目的=仕事になるはずなのに、
みんながバラバラに自分の目の前の行動=分業の中に意識を閉じると、
仕事とは、本来、
他人の為に価値を生み出し、提供して報酬を得るものだが、
いつの間にか、一人一人の皆が自分の為に仕事まがいの労働を始め、
それぞれに分業が在るだけで、
会社が持っている社会的な目的=仕事が、仕事ではなくなってしまう。
バラバラで分業して仕事をしていると、
一人一人が普通に持っているべき仕事の意味を見失って、
自分が機械の一部になることが大企業の組織の中では当然と錯覚する。
大企業”病”とはウィキペディアによると
「経営者と従業員の意思疎通が不十分となり、
組織内部に官僚主義、セクショナリズム、事なかれ主義、
縦割り主義などが蔓延し、組織の非活性をもたらす。
社員は不要な仕事を作り出し、
細分化された仕事を”こなす”ようになる傾向がある。」
大企業病の最初の症状は、
経営者が現場に行かなくなることだそうだ。
経営者は会社の「意志」でなければならず、
その意志が、
会社そのものである現場から遊離してしまうと、
会社の隅々から意志が抜けて、
社会との接点としての現場が、社会に対しての意義を失って、
いずれ社会がその会社を必要としなくなると、会社は収入を失うことになる。
そういう意味で私達は間違いなく活きている中小企業でなければならず、
経営者は会社の意志として会社そのものである現場に入りびたり
組織の末端に神経をピリピリとして張り巡らし、
社会との接点に十分な意義を持ち続けなければならない。
大企業のつもりか? ばかばかしい。
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