2020年02月03日(月曜日)
2.03.洗車しか出来なくなっている人のために
今は、一般の人は自動車を長く乗るようになって、
街を走る車の平均車齢もまだ伸び続けています。
そのおかげで、新車の販売台数が減っていますが、
全体としての保有台数はほとんど減っていない奇妙な現象になっています。
いずれにしても、販売台数の伸びないカーディーラーでは、
一台当たりの収入を上げなければ経営が成りゆかないので、
台当たりの付加価値を上げることに躍起になっています。
その一環がカーコーティングで、新車販売時のオプションとして付帯率は
かなり上がっているそうです。
しかも、高級車になればなるほど付帯率が高いのだそうで、
今やカーコーティングはカーディーラーさんにとって
貴重な収入源になっているのです。
消費者である自動車のオーナーは、決して安くない新車を買うのですから、
それを守るカーコーティングは比較的抵抗なく、
しかも新車購入時にオプションで買えば、
新車のローンに乗せることも可能で便利です。
ですので、今は新車時のカーコーティング付帯率はかなり高くなっています。
しかし、カーディーラーは新車販売時だけで、
カーアフターマーケットでのカーコーティングは断然KeePerが多く、
新車時にやったカーコーティングよりも、
中古車になってからのKeePerの方が良かったと評判をいただき、
その評判がSNSなどで広がり、
新車販売時でも、わざわざカーディーラーさんでのコーティングを断って、
キーパープロショップやキーパーラボで、
新車にKeePerをかけられる人が増えました。
しかし、やはり日本においては、カーディーラーさんの信頼は厚く、
しかも前述のような事情もあって、
カーディーラーさんで新車時にカーコーティングが多く施工されます。
しかし、そのツヤと撥水は5年保証も持つことはなく、
何年もしないうちに撥水はなくなって、ツヤも褪せてくるのですが、
他のコーティング、例えばKeePerを掛けると、
すでに掛けてある新車コーティングの保証が利かなくなるし、
十万円近くもかけた新車コーティングが勿体ないような気がして、
結局「洗車しか出来なくなっている」のです。
「洗車しか出来なくなっている人」は、
いくらツヤが褪せてきても、撥水が鈍くなってきても洗車しか出来ないので、
セルフ洗車機のワックス洗車や○○コーティングで洗車をして、
「俺は”洗車”をしたのだ」と変に自分を言い聞かせています。
しかし、多くの場合、現代のガラスコーティングは、
固いポリシラザンでできていて丈夫なので、
いくらツヤが褪せたり撥水が鈍くなっていても、
コーティング被膜自体は存在していて、
しかし、被膜表面が無機質なので水道水等に含まれるミネラルが固着しやすく、
そのミネラルが膜を作って、
表面のツヤを褪せさせ、撥水を鈍くしているのです。
※キーパーのクリスタルやダイヤのガラスコーティングは、
表面を有機質のレジン被膜で覆って、
このミネラルを固着させない構造になっています。(特許登録済み)
ミネラル膜が固着したコーティングは、その表面が無機質になっているので、
余計にミネラルを引き寄せ、固着がひどくなると「水シミ」になります。
そんな「洗車しか出来ない人」の悩みは、
どんなKeePerででも一発で解消されるのですが、
残念ながら、かたくなに「洗車しか出来ない」ので、洗車しかしません。
そんなお客様に対して、
「3つの洗車コース」を用意しました。
Aコースは、普通の手洗い洗車。LABOでは純水手洗い洗車です。
Bコースは、Aコースホィールクリーニングと運転席の掃除機掛けなどを加え、
手洗い洗車プレミアムとして、ちょっといい洗車として人気があります。
そして、
Cコースは、Bコースに加えて「ミネラルオフ」を用意しました。
一番いい洗車というコンセプトです。
ミネラルオフに含まれる独自の特殊な軽い粉体が、
固いガラス状のコーティング被膜をそのままに、
表面のミネラル膜だけを削り取ります。
すると、コーティングを仕立ての時のツヤと水はじきが戻って、
お客様は大変喜びます。
そしてこれは、違うコーティングをした訳でもなく、
お客様は「ミネラルオフ」という種類の洗車をしたのです。
「洗車しか出来ないお客様」は、全体の半分以上もいて、
せっかく店内受注をしても、洗車しか出来ないのですから、洗車しかしません。
だから、
洗車のレパートリーを増やして、
洗車で満足できるような付加価値の高い洗車を用意したわけです。
こうすると、
12月ではAコースが洗車全体の40%~50%、
Bコースが35%~40%、
そしてCコースが15%~20%あって、
洗車全体の平均単価は4,000円になります。
Aコースだけでやっていた時の約2倍の単価になって、収益に貢献します。
また、「3つの洗車コース」のパウチの裏には、
「洗車のついでに頼めるオプションメニュー」があった、
これが意外にご注文をいただくのです。
いままで、「洗車しか出来ない人」は、
洗車・コーティング収益の単価を下げるだけの存在であったのが、
ボリュームのある需要層に変えます。
そして、何より大切なことは、
洗車のコースを選べるようになって、一番喜ぶのは、
「洗車しか出来ない人」そのものなのです。
まだ完成形ではありませんが。たとえば。
Posted パーマリンク