2020年04月22日(水曜日)
4.22.チーちゃんは昔からケイスケ君に恋していたんだ
今年の三月、高校受験に成功したケイスケ君が、私の家に来た時、
老猫のチーちゃんが、ケイスケ君に恋しているような振る舞いをしたことを
三月22日に「せつない話、とっても切ない話」という題名で書いた。
あれからもう一か月経つが、
せっかく合格して高校が休校で、
ケイスケ君はその学校でまだお勉強していず、
自宅での自習に明け暮れていると、
ケイスケ君のお母さん、つまり私の娘からメールで言ってきた。
そのメールに「昔の写真を見つけた」と数枚の写真が添付されていた。
その写真の中に、思いもよらぬ写真があって、
私は思わず声を出した
「チーちゃんは昔からケイスケ君に恋していたんだ」
何年か前、
前の家に遊びに来ていたケイスケ君たちが、
泊った二階の部屋で、
滅多なことでは二階には行かなかったチーちゃんが、
ケイスケ君の布団の上で、あられもない格好で寝ているではないか。
こんな乱れた寝姿のチーちゃんを見たことがない。
チーちゃんは、こんな昔からケイスケ君に恋をしていたようだった。
15歳になったチーちゃんは、
人に媚を売るようなことをしない、凛とした猫で、
高貴なプライドを持った立派な猫だとずっと思って来たが、
ずっとケイスケ君に恋していたとは、
私は、余計にチーちゃんを、せつなくも、いとおしく思えてきたのでした。
送られてきた何年か前の写真。
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