2020年09月13日(日曜日)
9.13.モンゴルに行って瞬かない満天の星を見たい
先日、東京にラボの新規物件を視察に行く時、
家族が「今の時期、東京は危ないから、出来れば行ってほしくない。
コロナはかかって重症化したら、もう面接も出来ないんだよ。
死んでも、焼いて、骨になってからしか会えないんだよ。」とマジ顔で言った。
心配して言ってくれているものとして、ありがたかったが、
「東京では野崎君と会うだけで、あとは土地を見るだけで誰とも会わないから。」と、
納得してもらって(自分も納得して)、東京に行った。
東京への行きかえりの新幹線の中では一時もマスクを外さず、話さず、
東京でも三か所を足早に再短距離で見て回って、
昼ご飯も、車の中でパンを食べて、絶対安全な東京日帰り出張でした。
しかし、三日後に、営業所長会議の後、
十数人で、伍島園でご飯を食べるだけのはずであったのだが、
餃子とから揚げ、チャーハンの出てくるのが遅かったので、
つい、みんな、たっぷり飲んじゃって、酔っぱらって、大騒ぎをしてしまった。
営業所長クラスなので、二十代の若い子はいないにしても、
みんな四十代前半から後半で、68の私からしてみれば若者みたいなもんだ。
そんな彼らとの大騒ぎは68の高齢者としては危険行為に違いない。
あれだけ東京行きでは気をつけたのに、
みんなと酒飲んだらいっぺんに吹っ飛んでしまう軽さに、
一昨日の夜、布団に入ってから「いかんなぁ」と、しみじみ反省したのでした。
その夜、
それも深夜二時頃、
16才の老猫チーちゃんが、私の布団にふいに来て、
私の手を舐め、自分を撫でて欲しい仕草をしたのです。
チーちゃんは私にもなついてくれていますが、
夜は連れ合いの布団の近くの椅子の上で寝ています。
私のふとんにはリンダがたまに来るぐらいで、
私は熟睡して?寝相が悪いので、動物たちと一緒に寝ることはないのです。
それなのに、チーちゃんが不意に、
自分の頭を、私の手にコスリコスリしてきたのにはびっくりしました。
その姿が、何か、お別れに来ているように見えたのです。
チーちゃんは今年で16才。
毛並みは相変わらず美しいのですが、食欲が少し落ちて、少しやせました。
だから、寿命を察して、お別れを言いに来ているように見えたのです。
でも、
ふいに気が付きました。
「いや、逝ってしまうのは、俺のほうか?」
そういえば、コロナにあれだけ注意していたのに、
若い子たちとみんなで大騒ぎしてしまった。あれでコロナをもらったか?
チーちゃんは、そんな俺にお別れをしに来たのか?
なんて、
深夜2時に思ったら、ドキドキしてしまって、
寝むれなくなったのでテレビをつけたら、旅番組をやっていて、
モンゴルでのことを放送していました。
そういえば、私は昔から「モンゴルに行きたい」とよく言ってきました。
「モンゴルに行って瞬(またた)かない満天の星を見たい。」とずっと思ってきたのに、
結局、仕事ばっかで、
世界中を飛び回ったのに”まだ”モンゴルは行っていない。
そう思ったら、急に「絶対まだ死ねないな。」と強く思ったのでした。
夜の夜中にそんなことを思ったことは初めてです。
私もそんなことを思う年になったということでしょうか。
と言いつつ、寝つきの良い私は、再び熟睡に入ったのでした。
長生きしようね。チーちゃん
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