2021年09月30日(木曜日)
9.30. ほっとけ ばかやろ
この歳になると単に検査と言っても大掛かりになってけっこう大変だ。
しかし、何が大変と言って病室でずっと一人だということで、
コロナ対策だからと病室に一切の外部の人を入れないのは、
当然であり、安心なのだが、
普段の生活では誰かが必ず一そばに緒にいて、
いつも言葉を交わしながら生活している者として、
病室を個室に取ったばかりに、
看護師が来る時以外はずっ~と一人はつらい。
誰も何も手伝ってくれる人もいず、
かまってくれる人もいず、ご飯もただ食べるだけ。
テレビもスイッチが入っているだけで見る気にもならない。
無人島に取り残されたロビンソンクルーソーの気分だ。
しかし、時間だけは無情に流れて行く。
みんなとバカ話をしたい。
何か共通の話題で議論をしたい。
ふと思うのだが、
人は人と関わる事で、生きている手ごたえを感じることが出来、
喜怒哀楽の感情を得て、生き甲斐を得ることも出来る。
そういう意味では、
懲役刑とか禁固刑というのは、
罪に対する罰として、
その人の人生の時間を無駄遣いさせられる罰という意味なのかもしれない。
とするならば、
「ひきこもり」なんてものは、
自分で自分を罰しているということになるのか。
もったいない。
私は、もう少しになってきているが
天から与えられた決まった時間の人生を、無駄遣いすることなく
目いっぱい生きて、たくさんの人が喜んでくれるような生き方をしたい。
しかし、
さっき病室に入ってきた栄養士のお兄ちゃんが、
分かり切った栄養アドバイスを言いつつ、
「この年齢で、まだ働いているんですか?」と気の毒そうに言う。
ふん、俺は好きで働いているんだから、
ほっとけ、ばかやろ
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