2022年02月05日(土曜日)
02.05.まだ三分の一、先が見えない。
先月の21日に発熱して、新型コロナの検査の関係などがあって
入院したのは25日であったのは今から考えるとかなり危険であった。
私がいま罹っているのは「ガス壊疽」という古典的かつ危険な菌で、
滅多に感染が体に拡がるものではないらしいのだが、
私は今、前回の手術の都合で免疫抑制剤を飲んでいるので、
たまたま拾った悪い菌が拡がってしまったものらしい。
入院したその日の内に切開をやって応急処置をした後、
二日後には大きく切り開いて患部の壊死した組織を取り除き、
その跡に卵がすっぽり入るぐらいの穴が開いているという。
今は毎日、患部に詰め込んであるガーゼを取り除き、傷の中をごしごし洗って、
水でしっかりと流し、またガーゼを押し込む処置を繰り返しています。
この処置は、傷を直接ごしごし擦ったりするのでとても痛いのですが、
処置をしてくれている医師は、
「傷がだんだん小さくなってきていて、順調に治ってきていますよ。」と言う。
処置中は激痛ではあっても、普段はその存在を忘れるほどの無痛になっている。
しかし、先日来た医師は
「傷が早く治るように機械を取り付けたいと思っている。」と言っていたが、
体に何らかの機械を取り付けられるのは、とても不自由になるし不快なので、
それは何とか回避したいと思い、
それをどう言おうか、それが私の今の小さな悩みです。
傷の回復はとりあえず順調ですが、
今日で入院してから12日目。
今のところ、膀胱の内視鏡手術を経ての退院予定が3月3日なので、
あと26日もあって、まだ全体の3分の1を越す直前ぐらいで、
今までの時間の長さと、これからのその二倍以上もある時間を考えると、
気持ちは暗澹としてくるが、
今の時代、新型コロナの流行のせいもあって、
会議がほとんどWebのZOOMを使ったリモートになっているので、
入院中の私でも積極的に参加することが出来る。
むしろ、会社に出社している時より、
みんなとの会議にはたくさん出ているくらいで、これはこれで充実しています。
これまでは、会議の相手はいつもの幹部関連の人が多く、
会議の内容も同じパターンになりがちで、
特に役員関連の会議だと形式的な事が多くて
実際のビジネスには役に立たないことが多いが、
今は、若い人たちが参加する会議に参加することが比較的多くて、
私にとっても新鮮で、得るものも多い。
特に、それほど私の意識の中に無かった若者がしっかりした意見を出していて、
嬉しい驚きをくれることがある。
今回の一か月余の入院は、私にとってはまったく予定外であり、
たくさんの方々にスケジュールの変更をお願いせざるを得なくなつて
ご迷惑をおかけしていますが、
私にとってこの入院が、今一度、会社とそのビジネスを客観的に見直し、
一度立て終わった中期計画ももう一度見直し
会社の皆と自分をも見直すいい機会になればいいなと思っています。
病院からの風景、今朝は雪で一面が真っ白になっていた。
外はとても寒いのだそうだ。
自分が暖かい病室にいるのが申し訳なくなってくる。
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