谷 好通コラム

2022年02月10日(木曜日)

02.10.今回の入院で病院食が美味しいと感じた不思議

。明日の一旦退院が待ち遠しい今日の午後です。

もう一つ待ち遠しいのが「晩ご飯」。

一番待ち遠しいのは「朝食」で、

前日の晩ごはんを食べてから12時間以上経っているからなのもあるが、

ここの病院の朝食はこちらのリクエストで「パン食」になっていて、

小さなロールパンが2個半乗っているのですが、このパンが美味しいのです。

昼食と夕食は「米飯」で美味しい米ではないが、

今回は、与えられた150gの米飯を大事そうに食べているのが不思議だ。

 

たんぱく質を取るために「魚」の切り身がよく付いているが、

いつも脂が乗っていないパサパサの切り身で、

以前に入院した時は、最低の魚だと思ったが、

今は、パサパサもその魚の身そのもの味が分かってむしろ美味しいと感じる。

野菜も、元来野菜嫌いの私がおかしいぐらい野菜を美味しく食べている。

 

なぜ、こんなに変わったのはだろう。

 

この前入院した時は、体を切開しての結構大きな手術の為だったので、

手術前はやはり不安があり精神的に落ち着かなかったことと、

術後はかなり体力を消耗していた。

それで、食欲そのものが無くて、

ただでさえ、低カロリーの為に脂が無く、糖分も控え目で、減塩であり、

概して味が薄めの病院食は「まずい」と感じるばかりだった

 

それに対して今回は、

最初の何日かは熱があって、体調も良くなかったからか、

前の入院の時と同じように病院食がまずくて、半分程度しか食べられなかった。

しかし、早かった適切な処置と最新の「抗生剤」が効いて、

熱がすっかり引いてしまったら、あらゆる面で元気になって、

あまり空腹感はなくても、ご飯の時間になるのが妙に楽しみになって、

そんな頃から、病院食が「美味しく」感じるようになってきたのです。

残すなんてこともまったく無くなって、毎食が完食です。

もう一つ言えるのは、なかなか下げられなかって血糖値が、

病院食が美味しくなった頃から、急激に改善されて、

毎回、食事を完食しているのに、

どんどん下がってきて、毎日、理想的な血糖値の状態になっているのです。

 

血糖値の良し悪しが傷の治りに大きな影響を与えるという事で、

この血糖値の改善は大きく

卵が一つすっぽり入ると言われた大きな傷口も、

自分で洗浄できるぐらいにまで回復して、

明日の一旦の退院につながった訳です。

 

今回、病院食が美味しく感じるようになったことが、

すべての面でいい方向に事態を良くしていることは間違いありません。

 

まず、だいいちに今回の病院にいる状態が健康に近い事

健康に近いから腹が減る事。

待ち遠しく思っていて来た食事は、食べるのが嬉しいし、

その味を積極的に楽しもうとするから、減塩の超薄味でも、

素材の味を感じながら、それなりに美味しいと思うようになって、

ますます食事が楽しみになり、ますます美味しく思う様になるのかもしれない。

 

いずれにしても前回とは精神的な面で大きく違って、

楽しみにして待つ食事と、

食欲の無い時に「食べることがツラい」と思いながら食べる食事では、

ここまで違うものかと思うほど、

美味しさがものすごく変わるもののようです。

 

仕事とよく似ていますね。

車のお客様が喜んでくれるのを楽しみにしてやる仕事と、

単にやらされて、仕方なくやる仕事では、楽しさに雲泥の差があります。

 

今日の晩御飯は鶏肉の蒸し物みたいなものがメインディッシュでしたが、

かかっているソースはやはり「減塩」で、

あくまでも味が薄く、

鶏の肉の味と香りがまともにするものでした。

でも、もちろん美味しくいただいて、

ペロッと完食しました。

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2022年02月10日(木曜日)

02.10.一度も成功したことがない4アクセルを本番で強行する意味。

北京冬季オリンピック男子フィギュアスケート・フリーで、

オリンピック金メダル2連覇中であり、

北京大会でも金メダルの大本命であった羽生結弦がメダルすら取れなかった。

ショートプログラムでのまさかの不運な失敗があって、

実質的に、この時点で金メダルは遥かに遠くなっていたが、

二日後のフリー演技で、羽生結弦は、

誰も飛んだことのない4回転アクセル(4回転半ジャンプ)に果敢に挑戦した。

 

歴史上、世界で誰も成功していない4アクセルのジャンプは、

羽生結弦自身まだ練習ですら一度も成功をしていない。

そんな困難な技を、もうちょっとで出来るところまで来ていて、

それをオリンピック本番のフリーであえて飛ぶことによって

オリンピック本番ならではの各段の集中力の力で、

その”もうちょっと”を埋めようとしたのか。

それとも、

選手生命も終わりに近づきつつあるここに至って、

すべてが終わる前に、最後の目標にもなっていた4アクセルを

最後であろうこの本番でどうしても飛んでおきたかったのだろうか。

 

いずれにしても、この無謀とも言えるような果敢な挑戦に、

多分、世界中の人が共感と感動を持って見たのではないだろうか。

それがどんなに無謀であろうと、無茶であろうと、

「やりたい」と強く思って、

「やろう」と強く自分で決めた事は、

時には損得を越えて、成功の確率がどんなに低かろうと、

「挑戦する」ことに誰も反対する人はいないし、むしろ応援したくなる。

そして、たとえそれに敗れたとしても、それを非難する人はいない。

 

そんな無茶な挑戦をして、

見事に敗れてメダルなしになった羽生結弦は、闘いが終わった後、

いつになく晴れ晴れとした表情で笑っていたことが、印象に深かった。

 

世界中の人気者「羽生結弦」は、負けても、がぜんカッコ良かった。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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